過去ログ - 七海「君と」罪木「彼女と」日向「彼女の恋」
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◆A./pWd82aQ
[saga]
2013/10/16(水) 19:56:57.64 ID:rl6CVVlao
罪木蜜柑は、俺の幼なじみ兼クラスメート……ではない。単に同じ学校に通っている、というだけの間柄だ。更に言えば、授業を受ける校舎さえ違う。”超高校級の保健委員”の才能を持つ彼女は、この市立希望ヶ峰学園の本科に――一方の俺は予備学科に。もはや人生の成功が約束された彼女と何の才能も持たない俺の間には、とても深い、深い……溝がある。
そんな俺のことを、彼女が何故慕ってくれているのか――まあその話は後でするとして。だから、俺と罪木が付き合っている、なんて事実はない。断じてない。
日向「お、おい、罪木……?」
罪木「ほ、ほら、日向さんだって迷惑してるじゃないですかぁ! だから、早く帰ってくださいよぉ!」
ここは私に任せろ、ということだろうか。いつになく張り切った調子で罪木は少女に食って掛かる。
七海「……それは違う……と思うな。二人は、恋人じゃない」
思う、というわりにはやけにきっぱりとした口調で彼女は言った。
罪木「な、なんでそんなことが――」
七海「だって……まだそんなフラグが立ってないから」
日向「……は?」
フラグ……とは一体何のことだ?
七海「この世界は、ゲーム。そして、私たちは、そのキャラクター。だからわかるの。まだ、二人の間には恋人フラグが立ってないって」
えーと、これは。……いわゆる、デンパさん?
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