過去ログ - DIO「WRYYYYYYY!」 アーカード「こんなに楽しいのは久しぶりだ!!」
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◆0Qglq3B3Ok
[saga]
2013/11/14(木) 01:19:40.00 ID:+T+xRYs0o
私は長いこと自分自身を自覚できないでいた。
体を自由に動かすこともできず、自分が誰であるのかすらわからない時間が続いた。
私は、私の本体ではない。そのことは漠然とわかっていた。私の本体と呼ぶべきボディは滅んでしまった。太陽によって無に返されたのだ。それでは私は何なのか? 長い間自問自答を繰り返した。
私の傍には常に老婆の気配があった。彼女は労わるように、心配そうに、鬼気迫るように、悲しそうに、慈しむように私に呼びかけた。
「――様、――様……!」
その時の私は老婆の声を聞き取ることができなかったが、私に対する老婆の絶対的な忠誠心は感じた。その感覚はひどく慣れ親しんだもののように思えたが、霞のかかった私の頭は彼女が誰であるのかを長い間思い出すことができなかった。
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