過去ログ - DIO「WRYYYYYYY!」 アーカード「こんなに楽しいのは久しぶりだ!!」
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◆0Qglq3B3Ok
[saga]
2013/11/14(木) 01:23:24.54 ID:+T+xRYs0o
記憶の修復。それはぱらぱらと散らばったパズルのピースが埋められていくような感覚だった。もどかしくもあり、快感でもあった。そのパズルも完成に近づきつつある。私は傍らの老婆を見つめた。彼女は優しげに笑っていた。
私は恐怖に体と表情を強張らせる少女の首筋に牙を立てながら、頭の中の最後のピースに手をかけた。
そう。私は本体から切り離されたひとつの肉片であった。生きていた頃の老婆の頭に植え付けられた、小さな芽であった。『恋人』の力によって急激に成長し、老婆を破壊したただの肉であった。本体が存在し続けていたならば、私はそのまま朽ちるだけの存在であったろう。また、老婆の能力が異なるものであったならば、生き残ることはできなかったであろう。
老婆の『正義』の能力は、老婆の死後、残された霧が少しずつ増殖し、元の規模と威力を取り戻していった。老婆から『正義』に引き継がれた意思は、ただの暴走した肉片であった私を霧で作った仮の体で包み、守り続けた。私は本体のボディを失ったが、私という仮初の体を得て目覚めたのだ。私は神を信じないが、本体消滅後に私の魂は地獄に落ちることなくこの世に留まり、たまたまこの器を見つけ、これに収まったと考えてもいいかもしれない。
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