982:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:08:51.23 ID:W6RpX5zN0
と輝也は甫に返す。桜庭千紗都(女子8番)は花を持ちながらその花を見つめていた。
パーティーは始まった。
983:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:09:54.79 ID:W6RpX5zN0
「なぁ凛。今日は映画行くって言ってなかったっけ?」
ちょっと怒った感じの涼太の声が日曜の午後、気持ちのいい風が通る涼太の部屋に響く。
984:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:10:38.76 ID:W6RpX5zN0
「…凛サン。目が、泳いでるんですけど。」
985:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:11:21.62 ID:W6RpX5zN0
ナレーション・・・曽根崎凪紗&結城緋鶴
カメラ撮影・・・栗原佑(自主的)&真田勝(強制的) 陸社(自主的?)&水原翔(人数穴埋め)
大まかな脚本・・・不破千尋
986:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:17:44.11 ID:W6RpX5zN0
あたしの恋人は、とてもすごい人。
とっても頭が良くて。
運動だって人並み以上。
誰からも信頼されるような人格の持ち主。
おまけに容姿も良い方だ。
987:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:18:16.79 ID:W6RpX5zN0
「…愛美ちゃん?
さっきからすごい考え事してるみたいだけど…大丈夫?」
音哉に声を掛けられ、愛美は顔を上げた。
とても心配そうな顔で、こちらを見ている。
988:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:20:26.15 ID:W6RpX5zN0
それでも、嫌いになれない自分がいた。
そして、今も。
989:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:21:02.48 ID:W6RpX5zN0
「で、どうなの、愛美。
俺と一緒にいるの、いないの?」
「一緒にいるわ、だってあたしは殺されないんでしょ?
それに…」
990:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:21:46.73 ID:W6RpX5zN0
1時間半ほど前にプログラム最初の生徒同士の殺し合いによる死者が出た、C=06エリアの文学部棟。
その2階には、その時間よりも前からずっと人がいた。
津村翔平(男子12番)は文学部内礼拝室にいた。
ここは恐らく学生が日々礼拝を行う為に作られた場所だろう。
あちこちにステンドグラスがはめられ、上から釣り下がっている電灯は点ければとても綺麗だろう。
991:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:22:13.32 ID:W6RpX5zN0
自分にそう言い聞かせ、そんな自分に笑いが込み上げた。
結構ビビッてるのかもしれない。
とにかく、今は自分の事はいい。
桃子をどうにかしなくてはならない。
992:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:23:50.46 ID:W6RpX5zN0
水上朱里(女子18番)とは違う、クラスメイト同士の殺し合いがついに始まったのだという事が、嫌でもわかる。
涙が滲み、次いで胃の辺りに違和感を憶え、喉の辺りがグルグルッと鳴った。
嘔吐しそうになるのを必死に堪え、翔平は部屋を這いずって出た。
「あー…見なきゃよかった…」
993:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:27:00.54 ID:W6RpX5zN0
「桃ちゃん、ちょっとだけダッシュ、オーケイ?」「えと…オーケイ…かな?」
桃子の足が遅い事くらいわかっている。
しかし、あまり見通しの良い所で身長に歩きすぎるのは駄目だ。翔平は桃子の手をしっかりと握り締めたまま、広場に出た。一気に走り抜ける。運動部のヒーローたちが集まる3年C組の中では、翔平の足の速さは中くらいだが、平均から見れば速い。桃子を半ば引きずるようにして、駆け抜けた。駆け抜けようと、した。ばんっ銃声。急に重くなる、左手。鳴り続ける、耳を劈くような音。数瞬遅れてやってきた、激しい痛み。
994:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:28:25.48 ID:W6RpX5zN0
高谷貴瑛「ざ、座談会だぁ、ドキドキするねっ!」
西谷克樹「……(頷く)」
山神弘也「へぇ、西谷でもドキドキすんの? 貴瑛ちゃんのドキドキはとーってもキュートで可愛いけどv」
995:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:29:06.40 ID:W6RpX5zN0
喬子「こんにちは! 女子9番の玖珂喬子だよ。 一応不良グループなのかなぁ、皆いい人なのに不良とか…ねぇ。 あたしは大和くんと一緒にいるよ!」
信祐「どもども、佐倉信祐、男子6番! 馨ちゃんと同じく男子運動部グループ! 俺はまだ出てきてないなぁ」
大和「男子7番、須藤大和。 不良グループだとさ。 今は喬子と一緒にいる」
996:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:29:36.05 ID:W6RpX5zN0
「ひどい…っ!!
なんて事するのっ!?
許さない…許すもんか…っ!!
殺してやる、殺して――」
あまり聞いたことのない、幼馴染が吐いた暴言。
997:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:30:04.47 ID:W6RpX5zN0
「バ…ババ…バカかアンタは!!
こんな時にふざけんなよっ!!」
「あららぁ…結構マジよ、俺。
ま、とにかく無茶はすんなよな」
998:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:30:35.22 ID:W6RpX5zN0
その横には、柏原茉沙美(女子8番)の姿があった。
テニス部に所属し、ベリーショートの髪型を見るとアグレッシブに見えるが、実際は引っ込み思案で大人しい少女だ。
活発なかりんにとっては、茉沙美の消極性はやや苦手だ。
「おかえり、まぁ子」
999:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:31:16.14 ID:W6RpX5zN0
スピーカーを通した、マイクのスイッチを入れる音が聞こえた。
学内のあちこちに設置されたスピーカーから放送が流れるのだろう。
『あーあー、マイクテスト』
1000:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/17(木) 13:31:41.25 ID:W6RpX5zN0
立ち上がって逃げ出そうとした茉沙美の体を、かりんは必死に抱き止めた。
こんな状況では仕方のないことだけど、胸が痛んだ。
クラスメイトを疑ってしまう茉沙美の思いが、心を抉る。
「落ち着け、まぁ子!!
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達 じ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
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同居するほど馬鹿にされる @ 2014/04/17(木) 11:54:35.71 ID:o4/v3S0N0
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