過去ログ - 「大好きですよ、先輩」
1- 20
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/08(日) 20:53:18.82 ID:qKtWFbOBo
謝罪の言葉と共に、彼女を離す僕。
なんだか凄く悪いことをしてしまったような気がして、気が動転して何を言ったかはよく分からない。
そんな僕に彼女はくすりと笑って

「……むしろ嬉しかったです、から」

そう小さく呟きながら、僕の横に並んだ。
大きい方ではない僕より、頭一つ分小さい彼女。
立って並ぶと、その差がさらに際立って見える。

「……あ」

並んで歩いていた彼女が、ふと立ち止まる。
数歩遅れて僕も立ち止り、彼女の視線の先であろう建物を見る。
帰路にあるにも関わらず、視界に止まったことも無かった集合住宅。

「……ここ、私の家……なので」

予想していた言葉が、彼女の口から発せられたので。
僕は用意していた適当な相槌を返す。
僕からの返答を聞いた彼女は、名残惜しそうに建物の中へと入って行った。
ここが彼女の家……今度から、少し気にしてみようか?
なんて思ってしまっている自分がいた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
44Res/22.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice