過去ログ - 「大好きですよ、先輩」
1- 20
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/11(水) 01:50:24.90 ID:RtibuCWSo
結論から言うと、僕の予想は間違っていなかったらしく。
彼女は辺りをキョロキョロとしながら、所在なさ気に歩を進めている。
楽しそうな声、イライラした表情、たばこのニオイ……
やっぱり得意には慣れそうにもない。

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/11(水) 01:55:42.69 ID:RtibuCWSo
「……すいません」

休憩スペースとはいえ、所詮はゲームセンター内。
騒音は和らいでいてもなくなるわけじゃない。
ミネラルウォーターを飲みながら謝罪する彼女の声色には、いつも以上に力が感じられず。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/11(水) 02:00:33.99 ID:RtibuCWSo
今日は学校へ行かなかった。
何か変わるなんて思ってなかったし、僕がいなくても何かが変わるわけじゃないけど、僕自身は大きく変わっているようで。
頭の端に浮かんでは消える面影に、胸がまたちりちりと音を立てる。
こんなことなら、学校へ行った方がマシだった。

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/11(水) 02:01:02.25 ID:RtibuCWSo
つづく


28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/13(金) 22:51:42.37 ID:F/m/fKfzo
当然のように部活へ行かなくなった僕の隣を、彼女は何も言わずについてくる。
最初に大好きと言われた僕と、今の僕。
彼女の瞳に映る僕は、未だ変わりないのだろうか?
もちろん、口に出して聞けるわけはないし、答えて欲しいとも思わないが。

以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/13(金) 23:02:30.43 ID:F/m/fKfzo
「……」

いつもならすぐに去っていく彼女が、今日は僕の隣に立ち止まり虚空を仰いでいる。
仰いでいる、と言っても顔の傾きから予想しているだけなのだが。

以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/13(金) 23:24:23.50 ID:F/m/fKfzo
他人の家に入るなど、小学生の時にあったかなかったか程度でありましてや女子の部屋など未経験な僕だったので。
彼女の部屋は何の変哲もない普通の部屋だったけれど、なぜだか少し胸が鳴っている。
ベッドに腰掛ける彼女と、棒立ちの僕。
こういう時どうしていいか分からず、きょろきょろと辺りを見回すだけの自分が恥ずかしくなってしまう。

以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/13(金) 23:28:47.91 ID:F/m/fKfzo
せっかく彼女の家へ来たと言うのに。
僕と彼女は普段の帰路と変わらぬままで。
まったく進んでないように感じる時間を、紅く染まっていく空が否定していく。

「……もう、こんな時間」
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/13(金) 23:29:18.09 ID:F/m/fKfzo
つづく


33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/14(土) 00:02:23.32 ID:kGUmVu5qo
おつ


34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/14(土) 01:15:16.98 ID:rDh56IeP0
屋上の話の人かな?




35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/14(土) 11:17:39.12 ID:jTDzIVKzo
ちょっとバイオレンスな男の子の話なら多分です

違ったらちがうひとかな


36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/14(土) 18:38:12.44 ID:noXp+5Yqo
こんなはずではなかった、と。
天井へと意味も無く視線を向かわせながら、僕は思案に浸る。
今でも気持ちを疑っている、はずなのに。
疑っているはずの気持ちが気になって、気になって。
いや、そうじゃないことは自分でもよく分かってた。
以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/14(土) 18:41:37.67 ID:noXp+5Yqo
彼女の部屋で、また二人。
今日も両親はいないのだと言う彼女。
どこまで嘘だか本当だか分からないが、少なくともここに今いるのは二人だけ。
無駄に長い髪の先をくるくると回す彼女の顔の向きは正面だが、視線は一体どこにあるのか。
瞳を僕に、向けて欲しくて。
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/14(土) 18:47:55.14 ID:noXp+5Yqo
「……」

僕の質問に、それまで動いていた彼女の動きが止まり、まるで世界のすべてが止まってしまったかのように。
時計の針だけがただ世界の進行を告げていた。
僕はただ祈る。
以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/14(土) 19:11:47.56 ID:noXp+5Yqo
じんわりと湿ってくる手の平の感触で、僕は全てを察した。
これで全て、終わってしまったのだと。
彼女の瞳に映る僕は、きっと憧れの対象から軽蔑……いや、恐怖ですらあるかもしれない。
今すぐこの場から逃げ出してしまいたいのに、体は自分の行動が信じられないと言わんばかりに硬直し。
彼女のその後をじっと見ている。
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/14(土) 19:14:51.53 ID:noXp+5Yqo
僕は今日も、部活を休んだ。
罪悪感なんて無い、と言っていたのは大嘘だ。
本気で心配そうに僕の元へ来た先輩を思うと尚更。
だから僕は、潰れそうなその気持ちのままで。

以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/14(土) 19:15:30.31 ID:noXp+5Yqo
サクッと書いて終わり




42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/18(水) 01:24:33.14 ID:wZxnmgQDO
シィタ派の人?


43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/18(水) 19:17:36.56 ID:COAaNa86o
シィタ派って一体なんの派閥ですか……?

凄く気になる


44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/18(水) 20:52:49.63 ID:5fcjhVffo
シーア派?


44Res/22.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice