過去ログ - 「大好きですよ、先輩」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 18:52:57.02 ID:aOE4kkNGo
しかし目の前の女生徒の事など僕は全く知らない。
先輩、と呼ぶからには一年なのだろうが……そのぐらいの情報ではさっぱりだ。

「……初対面、です」

僕の心をまた見透かしたのか、女生徒はそう呟いた。
本当に僕に向けて言ってるのか分からないほどの声のトーン。
こうなるとなおさら、僕の事を好きな理由が分からなくなる。

「……部活、見てました」

本当に僕の思考が読めているのではないか?というぐらいの速さで疑問の答えも、教えてもらえた。
なんだか少し、怖い感じがする女の子だな。
だけど、振りきろうと思えばすぐにでも逃げ出せるのに、不思議とそんな気持ちは起こらない。
むしろ立ち止って話を聞いてあげているのだから。

「……お返事は、今日じゃなくても構いません……それでは、また」

言いたいことだけ言って、彼女は去っていく。
また、と言っていたが、僕は彼女のクラスさえ知らない。
呼び止めようと声が出ようとした直前に、彼女がくるりと振り返り

「……1年、3組です」

と呟いた。


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