過去ログ - 【オリジナル】Re.乙女合体ガチユリダー
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/01/10(金) 05:38:44.43 ID:Mvmb680AO
[綾乃・????司令室]
「あら、まつりちゃん?」
一般回線が切れたのか、使い慣れたガラケーからまつりちゃんの声が聞こえなくなった。
「あらら……こんな時に始まっちゃったのねぇ?」
ブリッジに慌ただしく集まるスタッフをよそに、巨大なモニターが自動的に動作して監視カメラの視線を動かして都市部の中心を映し出した。
毒々しい赤い霧は渦を巻いて都市部をパニックに陥らせていた。
オペレーターA「再五に渡る対象の量子的観測失敗」
オペレーターB「ポジトロンセンサーの反応、虹色……限りなく純正に近いガイア詩実体です」
「凄いねえ、此処まで純な詩実体大量に観測したことあった?」
浅黄色の髪の少女が眼鏡を輝かせて手元のモニターにかじり付いている。
「千尋ちゃん、目を悪くするわよん?」
千尋「生憎私は計算屋じゃなく物理学者でね、分かりきった結果の計算より結果の確認に喜びを感じるのよ……しっかし」
浅黄色の髪の少女……千尋ちゃんは手元のモニターを指でなぞり、同じく虹色を示す色彩グラフを表示する。
残念なことに、その彩度は低く暗い色だ。
「肝心のカミサマは相変わらず夢見てるよ、全く……」
悪態をつく千尋ちゃん意見は聞き入れつつも、事態は無慈悲に進んでいく。
オペレーターA「ジオイド……収束していきます、これは!!」
塵も積もれば山となる、そういうように赤い霧はギリギリと音を立てて実体になる程に凝縮していき……まるで多脚の生えた巨大な卵のようなその姿は……
「あらあら、怪獣ねぇ」
卵ジオイド『MZYYYYYYYY!!!!』
オペレーター達「「うわぁ!!」」
収束を終えたと思しき怪獣は、その存在を全世界の生命に誇示するように響き渡る金切り声をあげた。
そのあまりの喧しさにオペレーター達が耳を押さえるが……
「何やってるの、市民の緊急避難システムをもっとフル稼働させなさいね!!」
オペレーターA「は、はい!!」
モニターには地下行きの大型レールカーに詰め込むように人々が駆け込んでいた。
私は急遽ガラケーの設定を一般回線から範囲指定の専用回線に切り替えて中継し彼女の聴覚に割り込んだ。
「まつりちゃん、聞こえる!?」
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