9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 19:43:47.17 ID:TvOaOW1R0
「……あの。ありがとう、ございます」
どういたしまして。
目を逸らし、ぽりぽりと頭を掻きながら彼はそう言うのでした。
じりじりと川へ引きずられる私を見て、咄嗟に助けようとしてくれたそうです。
なんだか、顔から火が出ちゃいそう。
でも、とても暖かくて、温かくて。
不思議な気持ちでした。
「……落ちなくてよかった。それだけだ」
それよりも竿が、と彼は川下の方を見ます。
岩の隙間に引っかかって、竿は流れの少し先に止まっていました。
「よかったな」
ええ。でも、川に落ちなかったことの方が、大事でした。
34Res/20.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。