過去ログ - 先輩「私、この部活大っ嫌いなんだ」
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1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/22(土) 18:53:44.77 ID:Da0jT2RQo
八月。


先輩「私、この部活大っ嫌いなんだ」

後輩「……」


屈託ないいつもの笑顔で彼女はそう言い放った。

嘘や悪戯のようには見えない。

本心から、彼女は部活が嫌いなんだと言った。


これはとある弱小吹奏楽部の、パート練においての出来事。

ホルンパートの三年生、俺から見れば先輩。

その彼女はたった今、この吹奏楽部が大嫌いだと言い放った。

それは俺にとって、かなり意外な一言であった。


先輩「内緒ね?誰にも言ったことないんだから」

後輩「は、はあ……」


相対するのはホルンパートの一年生、彼女から見て後輩の俺。


先輩「そんなに驚くことかなあ?後輩君はやじゃないの?」

後輩「いや、それは……」


いやいや、驚くに決まっている。

先輩はいつも笑顔を崩さず、みんなに優しく、常に明るい。

合奏をするときなんかも、わりと積極的に意見を発信している。

そんなわけだから、実際どうかは別にしても、部活が嫌いなようには到底見えなかった。

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