過去ログ - 上嬢「幼なじみが学園都市第一で幼妻ってだけ」一方「幼妻はお前だろ」
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4:珈琲無理オメス ◆CQZzx1saXs[saga]
2014/05/17(土) 07:08:58.27 ID:72mqYFAD0


ぼんやりと、答えのない自問自答を少年は教師も生徒も誰もいない教室で佇みながら考える。
少年のいる広い”特別教室”の外では休み時間なのだろうか、明るい生徒の笑い声が聞こえてくる。
寂しくないと言ったら嘘にはなるが、自分は孤独であるべきだし孤独でいた方が自分の為だとその年齢では賢すぎる頭で考えている。
我が儘を言えば同年代の友達が欲しいし、優しい人の手のぬくもりを感じたいと思っている。
けれど少年の有した能力は触れたいと自分に伸ばした手を無意識に弾いてしまう。

ベクトル操作

ありとあらゆるベクトルの向きを操作できるという能力。
それ故に、優しく触れようとした手でさえ無意識に拒否してしまう。
強く悪意の篭った力を少年へ向けられれば、少年は悪意を向けた者を壊してしまうかもしれない。
少年の中では、人間は存外壊れやすい物だ。

一方(………………、……とうまに会いたい)

少年の幼なじみである少女は、今どこで何をしているのだろうか。
自己認識の為の自問自答をした後は、絶対と言っていい程少女の事を考える。
特異な右手をもった少女は、その右手のせいで虐げられていた。
自分と同じ状況なのに彼女は明るく笑っていた。
初めて触れた優しさとぬくもりを少年は忘れる事は無かった。

一方「…………………………」




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