過去ログ - 女子高生「た、助けて……」 リーマン「フヒヒ」モミモミ 男(やめたまえ!)
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1: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:24:23.42 ID:JRjiIxAJo
地下鉄の車内は満員であった。

車内の空調では夏の暑さと人混みからくる熱を和らげきれず、高校へ向かう彼はだらだらと汗を流している。

右手には鞄を提げ、左手は吊革に掴まっている為、ハンカチで顔を拭くのも一苦労であった。

おまけに、周りと密着しているせいで、手を顔の前に持って行くのも容易ではない。

彼は苛立っていた。

彼の傍には香水だか制汗剤だか分からない匂いを強烈に放つ女が立っており、それが苛立ちに拍車をかける。


だが、何よりもいま彼の憎悪の対象となっていたのは、対面の椅子に座る連中だった。

六人掛けであるはずのその長椅子には、五人しか腰掛けていない。

主犯は中央に足を広げて座る背広を着た初老の男であったが、他の四人もまたその犯行を利用し、席を詰めようという努力を放棄していた。


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