過去ログ - 晴「１１年黒組です！」 -SS速報VIP

過去ログ - 晴「１１年黒組です！」

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969:名無しNIPPER[sage]
2016/08/15(月) 18:24:56.39 ID:LY2O+b4t0
保守

970:名無しNIPPER[sage]
2016/09/14(水) 23:08:52.52 ID:/Ib4ZWOho
保守

971: ◆c4CaI5ETl.[age]
2016/09/22(木) 21:26:52.92 ID:zuQZgoYno
大変申し訳ないのですが、忙しさからこれまでも満足に更新できない状況が続きまた今後の改善の目途が付かないので、唐突ですが考えていた最終話を上げてこのスレで終わりにさせて頂きます。
本当に申し訳ありません
スレの残りの関係から普段より1レスに詰め込んでいます
次から始まりです

972: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:27:41.33 ID:zuQZgoYno
草木も眠る丑三つ時
黒組の面々が集うここ金星寮もまた当然に静寂に包まれていた
朝起きて夜眠る
そんな人間的生活の中の空白の時間
にも拘らず、金星寮の前に一人立つ人間がいた

以下略

973: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:28:13.61 ID:zuQZgoYno
──金星寮一号室
東兎角は跳ね上がるようにベッドから起き上がり、構えた
汗が背筋を伝うのを感じる
寝汗ではない
たった今放たれた殺気に反応してかいた汗だった

以下略

974: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:28:56.96 ID:zuQZgoYno
立ちはだかる二人を見て来訪者は感心したように言う

「殺気に気付いたか。あながちボンクラだけを集めたってわけじゃあないようだね」

二人は驚く。その声に

以下略

975: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:29:33.92 ID:zuQZgoYno
その神業を行った老婆の顔には、何もなかった
神技への誇りも、崩れ落ちる二人への落胆も
何故ならそれは当然のことだから
一般的暗殺者から見れば神業であっても、この老婆には当然の技術
その技術に為す術なく崩れ落ちる相手も、この老婆には当然の光景

以下略

976: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:30:14.31 ID:zuQZgoYno
叫びと共に涼は突貫する

首藤の名は裏社会では知れた名である
百年以上前から、武術を巧みに操る幼さの抜けきらない少女の伝説が各地各時代に残っている
その少女はどの時代でも『首藤』と名乗った

以下略

977: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:31:48.80 ID:zuQZgoYno
侵入してから5分と経たず、黒組でも戦闘力の高い面々を撃破していく東麒麟
しかしそれまでの戦いは、正しく前座でしかなかった
そしてついに、老婆の前に真打ちと呼べる相手が現れた

「……ようやくかい。久しぶりだねえ、兎角」

以下略

978: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:32:51.66 ID:zuQZgoYno
東のアズマの戦いとは、概して言えば“殺気”に集約される
殺気を鋭敏に読み取ることで相手の動きを読む
殺気で相手を飲み込むことにより相手の動きを封じる
殺気を込めることによって相手の精神を壊す
技術でも力でもなく、この圧倒的な殺気が東のアズマの名を伝説にまで押し上げたものだった

以下略

979: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:35:15.82 ID:zuQZgoYno
「くっ、ふふっ……」

だというのに麒麟の口から息とともに出るのは、喜色を含んだ笑い声だった

｢いやはや弛んだ生活で腑抜けたかと思っていたが、意外に成長してるじゃないか。どうやら殺意の呪縛からも解放されているようだしね｣

以下略

980: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:36:07.64 ID:zuQZgoYno
｢晴……なるほど、アンタが兎角の……｣

晴のことは噂には聞いていたようで、実物を値踏みするかのようにじろじろと見る

｢だがねえ、させないと言ったところで、アンタに何が出来るんだい？｣

以下略

981: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:38:58.04 ID:zuQZgoYno
(これは……この娘を殺しておくべきか……？)

麒麟は迷いながら微かに晴へと殺気を向けた
──その時だった

以下略

982: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:40:18.57 ID:zuQZgoYno
｢これはこれは予想外の状況じゃのう｣

先に麒麟に倒された面子が同室の者に肩を借りながらやって来る

｢……うるさいです。せっかく柔らか千足さん枕を堪能していたのに、千足さん起きちゃったじゃないですか｣

以下略

983: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:41:14.14 ID:zuQZgoYno
｢──以上が今回の事の顛末っス｣

一部始終を確認していた走り鳰は、主たる百合目一にそう報告した
百合はそれをいつものように微笑を浮かべながら聞いていた

以下略

984: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 21:56:52.05 ID:zuQZgoYno
黒組とは繰り返されてきた“悪”だ
プライマーと暗殺者を混ぜ合わせての殺し合い
それは数多くの悲劇から成り立ち、また自らも悲劇を生み出してきた

だが黒組は今回、出会いと救いを生んだ

以下略

985: ◆c4CaI5ETl.[sage saga]
2016/09/22(木) 22:07:05.66 ID:zuQZgoYno
悪魔のリドル
自分でも何故ここまでハマったのか分からないほど好きな作品でした
ただそれだけに色々考えていたやりたいことがやりきれなかったのが、悔しくて申し訳ないです
ただ今後も細々とリドルssは書いていきたいと思っています
いつかどこかで目にして頂けたら幸いと思います

以下略

986:名無しNIPPER[sage]
2016/09/22(木) 22:44:37.68 ID:6gqASwWl0
乙!
2年以上夢を見させてくれてありがとうございました
もし悪魔のリドルの理想の続編とも言えるシナリオで本当に楽しかったです

987:名無しNIPPER[sage]
2016/09/23(金) 00:17:28.58 ID:dNJyR0G2o
乙
また筆が乗れば楽しませて下さい

988:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/23(金) 06:53:28.23 ID:IpV56s6v0
長かったな。頑張ったもんだ。
心から乙です。
また暇になったら書いておくれよ。

989:名無しNIPPER[sage]
2016/09/26(月) 20:37:17.23 ID:0UlEH+VAO
乙

989Res/459.22 KB

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