過去ログ - 【モバマス×ニンスレ】「ライク・シング、ライク・ダンス」
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2014/09/08(月) 03:39:43.37 ID:phbKrh7ho
男が驚いて振り返ると……
ALAS!いつの間に部屋に忍び込んだのであろうか、サギサワの両隣にキークローゼットとモバPの2人のプロデューサーが立っているではないか!その光景を見た男は全身の血の気が引く音を聞いたような気がした。
「フミカから離れろ!」
以下略
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2014/09/08(月) 03:53:06.41 ID:phbKrh7ho
ソファーを飛び越えサギサワの元へ飛んで帰ろうとした男をモバPがかかと落としで地面に叩きつけた。
モバPは床に寝転がった男にさらにマウント状態を取り、動きを封じた。
「能無しが!そこでブザマに寝転がったまま見ているがいい!フミカの担当プロデューサーは誰なのかを!」 101
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2014/09/08(月) 04:02:37.67 ID:phbKrh7ho
キークローゼットはそう叫ぶと、サギサワに向き直って手をこめかみに添えてシャウトした。
「カギ・ジツ!イヤーッ!」
するとキークローゼットの目から光が溢れだし、逃げようともがいていたサギサワを包んだ。
以下略
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2014/09/08(月) 04:07:22.28 ID:phbKrh7ho
カギ・ジツ!
相手の記憶に錠前めいて鍵をつけることで記憶を封じ込める謎めいたアイドルプロデューサー・ジツだ。
アイドルプロデューサー力が低くまともにアイドルをプロデュース出来ない彼がフミカの担当Pとしてマルナゲされていたのも、この特殊なジツを見込んでの事だった。 103
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2014/09/08(月) 04:12:58.33 ID:phbKrh7ho
「こうなってしまえばフミカ=サンもまた元のように記憶を失って、あなたのことなど知らん振りをするということです」
床に転がった男の顔の近くにしゃがみこんだチヒロが解説する。
「私のところに彼がいる限り、彼女は昔の記憶は常に封じられ続けます。つまり、あなたとの記憶は永久に元に戻りません」 104
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2014/09/08(月) 04:17:07.51 ID:phbKrh7ho
「ウオーッ!」
「イヤーッ!」
「グワーッ!?」
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2014/09/08(月) 04:29:45.22 ID:phbKrh7ho
チヒロはアクマじみた囁きを男の耳元で繰り返す。
それは男の心を絶望感でジワジワと塗りつぶしていく。
「そうそう、あなたには協力者もいるそうですね。大勢で攻めて来られても困りますし、早いうちに探しだしてスレイさせておきましょう」
以下略
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2014/09/08(月) 04:39:52.75 ID:phbKrh7ho
「あなたの才能は実際惜しい」
チヒロはもったいぶって言った。
「そのカラテのワザマエ、熱いソウル。どれをとっても野良のプロデューサーにしておくのは惜しい。どうですか?ここで働きませんか?」
以下略
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2014/09/08(月) 04:51:49.85 ID:phbKrh7ho
「ああ!もちろん、フミカ=サンとは一緒に働けませんよ?」
チヒロの最高のスマイルから放たれた止めの一撃を食らった男の心は完全に砕かれ、がっくりとうなだれたまま涙を流し続けた。
「フミカ……すまない」と守りきれなかった担当アイドルへの謝罪を繰り返しながら。 108
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2014/09/08(月) 04:59:45.51 ID:phbKrh7ho
その様子を見たチヒロはこの日一番の哄笑をあげた。
男がブザマな姿を見せていることに満足したキークローゼットはサギサワを引っ立てて行こうとする。
そのサギサワは、見知らぬ相手であるはずの男に顔を向けて、涙を流していた。
以下略
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2014/09/08(月) 05:00:45.23 ID:phbKrh7ho
―――――
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2014/09/08(月) 05:17:11.84 ID:phbKrh7ho
サギサワはうたた寝から目が覚めた。
どれくらい寝てしまっていただろうか。
周りはまだ闇の中であり、それほど長い間寝てはいなかったようだ。
以下略
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2014/09/08(月) 05:22:05.51 ID:phbKrh7ho
何かを忘れてしまったような、何か大切なことを……
思い出そうとすると頭の奥に痛みが走り、体が思い出すのを拒否するかのようだ。
サギサワは諦めて元のように窓に頭を預けて目を閉じた。
以下略
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2014/09/08(月) 05:28:48.03 ID:phbKrh7ho
すると、目に入ってきたのは、水で濡れて黒くシミが出来た読みかけの本だった。
いつからこんな本を読んでいただろう。分からない。
開いたページにはメルヘンな挿絵が描かれている。
以下略
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2014/09/08(月) 05:39:43.07 ID:phbKrh7ho
それを見た途端、前にもこの本を読んだデジャヴに襲われた。
記憶の糸をたどってもそんなことは決してないのだが、どこか懐かしさと安らぎを感じるのだ。
この本をどこかで……。 114
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2014/09/08(月) 05:40:43.94 ID:phbKrh7ho
夜明けまではまだ遠く、寄る辺を失ったサギサワの周りには空虚な闇がいつまでも渦巻いていた。
彼女はその闇の中を、あるはずのない記憶を求めてさまよい続けるのだった。 115
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2014/09/08(月) 05:41:57.70 ID:phbKrh7ho
(第一部「ネオプロダクション炎上」より:)
(「ライク・シング、ライク・ダンス」 終わり)
(「ザ・パーフェクト・デイ・フォー・ブックフィッシュ」に続く)
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2014/09/08(月) 08:23:44.09 ID:k8BWYayJO
オツカレサマドスエ
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2014/09/08(月) 12:58:32.41 ID:vBbnYffGO
オーガ!!デーモン!!ちひろ!!!
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(SSL)
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2014/09/08(月) 13:35:50.97 ID:4+20Gjjo0
モバP=サン周子ちゃんとネンゴロしながら文香ちゃんにこんな事を…
エンマ!サタン!チヒロ!
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2014/09/08(月) 18:36:37.40 ID:phbKrh7ho
プロデューサー名鑑#16【キークローゼット】
シンデレラガールズプロダクション所属。
サギサワ・フミカの担当兼事務所のアイドルたちのメンタル面管理担当プロデューサー。
特殊なジツを用いるためチヒロから重宝されている反面
プロデューサーとしての実力は相当に低い他愚鈍な部類に入るため多くの同僚から見下されている。
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