過去ログ - 阿良々木暦「ひなウルフ」
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10: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/12/11(木) 23:16:50.14 ID:ey41gLLW0

「あっはっはー、アタシにアイドルなんて無理っスよー」

「そうか?」

「アタシがアイドルやれるなら、人類はメガネで空が飛べるっスよ」

「……中々ユニークな比喩をするな、荒木」

それ以前に、笑い話にもならない。
仮にやったところで晒し者になって終わるのが目に見えるようっス。

「生憎でスけど、この世で一番荒木比奈を知るアタシが言うんだから間違いないっスよ」

大体、アタシみたいなボサい女がステージ上がってどうするんスか。
芸人ならまだしも、アイドルなんて斜め下にも程があるでしょう。

「そんな事ないさ。荒木は自分の魅せ方を知らないだけで、トップアイドルになれる可能性を秘めている。僕が保証しよう」

何を根拠にほぼ初対面の相手にそんな事が言えるのか良くわからないんスけど……つーか、鼻眼鏡したままで真面目な顔をされても全く緊迫感ないっス。

「まあ、いきなりこんな事言われても寝耳に水だよな、ごめん」

身を引いてポテトを口に運ぶ阿良々木さん。
いやだから鼻眼鏡外しましょうよ。

「そういや阿良々木さん、あの時神社に何か用だったんスか?」

ノンカロリーコーラをすすりながら、話題転換と共に世間話を少々。
決しておしゃべり好きではないんスけど、沈黙よりは何倍かマシだ。

「ん?ああ……あれは副業みたいなものかな」

「副業……っスか」

寂れた神社に行くことでなんの副業が成り立つのか良く分からないが、なんて思ってると阿良々木さんは勝手にしゃべり出す。

「ああ、ちょっと昔取った杵柄と言うか……まぁ、あの神社には神様がいるんだけど、それを調べにな」

神様、ねえ。
別に否定する気はさらさらないんスけど、こんな近代化社会において神様なんて眉唾もの、いるとは思えないっスね。

ちなみにアタシは現代っ子らしく無神教っス。
無神教って部活で言ったら帰宅部みたいなもんでスよね?



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