過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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6: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/23(火) 13:29:46.42 ID:VrH1tSDD0
幸い崖下は深い川で、私は一命を取り留めたが、見つかってしまってはおしまいだ。
兵士達が迫ってくるが、体は抵抗できる状態じゃない。
このままでは捕まってしまうという状況でありながら、私は意識を手放しそうになっていた。

?「窮地のようだな勇者」

聞き覚えがあるような、でも思い出せない声が聞こえたような気がした。
しかし気付いていないのか、兵士達が私に襲いかかってくる。

?「仕方ない…」

勇者「え?」

黒い影が私と兵士達の間に入る――そして次の瞬間、兵士達がバタバタ倒れていった。
兵士達は目標を変えて黒い影に突撃していくが、その兵士達も黒い影によって倒されていった。
そしてあっという間に、全ての兵が倒れ――

?「この程度の者共もかわせんとは、手酷くやられたな」

黒い影の正体が男だとようやくわかった。

――誰?


影が男だと認識したと同時、私は遂に意識を手放した。


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