過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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8: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/23(火) 13:30:44.39 ID:VrH1tSDD0
暗黒騎士と初めて会ったのは勇者としてそれなりに功績を上げてきた頃か。

暗黒騎士『魔王様の命令により、お前達を討つ――』

1度目の戦いでは、戦地にしていた廃城が崩れ勝敗が有耶無耶になった。
2度目の戦いでは、戦地にしていた山が崖崩れを起こし勝敗が有耶無耶になった。
3度目の戦いでは、戦地にしていた森で川が氾濫し勝敗が有耶無耶になった。

暗黒騎士は魔王軍の実力者で、正直戦い続けていれば私の負けだったとは思う。
それでも少しずつ剣の腕を上げ、挑んだ4度目の戦い。

暗黒騎士『いい目だな、勇者』

戦いの最中、暗黒騎士がふとそんな事を言った。皮肉を言っているのだとその時は思った。
しかし戦いの最中魔物が乱入し、魔王より即座に城に戻るよう命令が出たとかで勝敗はまたも有耶無耶になろうとしていた。

暗黒騎士『勇者よ――』

しかし去り際に暗黒騎士は言った。

暗黒騎士『次の戦いを楽しみにしている。それまでに、腕を上げるのだな』

勇者『今の私の実力では楽しめないとでも』

暗黒騎士『いや、強くなろうとひたむきなお前が好きなんだ』


―――は?


暗黒騎士『お前に、恋をした』


それが、暗黒騎士からの初めての告白だった。


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