過去ログ - アニ「再会」
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10:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:34:01.42 ID:ZM1Pd5OJ0

そりゃ、事実上人類最高の権力者になったんだからさ。乙女は彼に捧げられるのが順序ってもんだろ。


爺さんは例のかわいらしい眼鏡を外して、何も言わずに裸になった。思い出してみると、この爺さんが一番口数が少なかった。
私は口数の少ない男が好きだ。クソを垂れ流すだけの口はできるだけ閉じていてもらいたいからね。


口数が少ないなりに、爺さんは頑張った。私の乙女を散らしてから、何がそんなに溜まってたんだか、私の中に3発も出していったよ。
ジジイのくせに無茶しやがって。


「鎖は痛かろう?」

「痛いね。さっさと殺してくれないと痛くてかなわないよ」

「我慢するんだな」

「嫌……」

「泣かんでもいい」

「泣きたくもなるだろ。このクソジジイが」

「私も早くお前を楽にしてやりたい。だが、そうもいかないのだ」

「嘘も大概にしな」

「そう思いたければ好きにしろ。だがな、世界はこのようにできている」

「私をからかって嬉しいだろう?」

「からかってなどいない」

「だからそれが大嘘だと」

「なぜかこの世界では」


そのジジイ──ダリス・ザックレーは私の耳元で囁いた。



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