過去ログ - 澪「ずっと、あなたが好きだった。」
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1:以前書いたものの加筆修正です[saga]
2015/01/15(木) 22:27:45.30 ID:Y0jxl3IJ0
なぁ、律。覚えてる?



私は、覚えてるよ。


………

…………


「なあ、律」

「なんだ?澪」

「私たちもさあ…いつか恋人ができたり、結婚したりするのかな?」

「…なんだよ、急に」

「いや…なんか不安になるじゃないか。一生ひとりだったらさみしいなー…とか」

「大丈夫だろ、ほとんどの人が結婚できてるんだから」

「でも…」

「それに澪なら選びたい放題だろ。モテてたんじゃん、中学の時」

「自分の好きな人と恋人になれなきゃ意味ないだろ」

「…ま、そりゃそうだな」

「そうだよ。好きな人とじゃなきゃヤダよ」

「ん?待てよ。てことは…

 …自分が好きになった相手も自分のこと好きじゃなきゃダメってことか?」

「…うん」


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2:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:28:32.67 ID:Y0jxl3IJ0

「…」

「…」

以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:29:05.58 ID:Y0jxl3IJ0

30歳で未婚なんて、別に珍しくもない時代だけどな。

私は律の頭をはたいた。
それはいつもの光景だった。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:29:35.25 ID:Y0jxl3IJ0

*****

1月14日。

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:30:17.11 ID:Y0jxl3IJ0

『はい、どなたですか?』

「あ、澪です。秋山澪です。お久しぶりです」

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:30:50.20 ID:Y0jxl3IJ0



律は去年の春、桜ヶ丘に帰ってきたらしい。
転勤で勤め先がこの近くになったそうだ。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:31:40.35 ID:Y0jxl3IJ0
*****

どうやら私はまわりの人とはちょっと違うらしい、ということに気がついたのは、
大学生活も終わりに近づいた頃だった。

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:32:23.13 ID:Y0jxl3IJ0


2回生の夏頃だっただろうか。
私たちの中で初めに恋人ができたのは律だった。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:33:17.10 ID:Y0jxl3IJ0





以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:33:59.27 ID:Y0jxl3IJ0


二人はうまくいっていた。
見ていてこっちが恥ずかしくなるくらい。

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:35:17.34 ID:Y0jxl3IJ0



唯はこう言った。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:35:47.28 ID:Y0jxl3IJ0

私が二人を結びつけた。
律に恋人ができたことで、一緒にいる時間は減ったけれど、
却って親友としても結びつきは強くなった…

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:36:24.51 ID:Y0jxl3IJ0
*****

3回生に進級する頃になると、みんなそれぞれに決まった恋人ができた。私にも。

他人から見れば、それは自然なことなのだろう。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:37:19.19 ID:Y0jxl3IJ0

でも、それがなんだというのだろう。
昔、夢に見ていた恋物語を自分自身で体感しているような感覚は一切なかった。
いつか訪れるのではないか、と期待していた彼への恋情は、
姿を現す兆しすらいっこうに見せなかった。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:37:49.02 ID:Y0jxl3IJ0


そんな私と反対に彼は…私の「恋人」はそうではなかった。
たぶん…本当に恋をしていた。

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:38:28.62 ID:Y0jxl3IJ0

*****

1月14日、夜。律とのメール。

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:39:06.86 ID:Y0jxl3IJ0
*****

社会に出てから、私は何人の異性と付き合っただろうか。
年齢を重ねるに連れて、どうやら私は異性の目から見てなかなか魅力的に見えるらしい、ということを学んだ。
それと同時に付き合い方、あしらい方も覚えていった。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:39:39.64 ID:Y0jxl3IJ0


私が付き合った相手は、全員向こうから言い寄ってきたくせに、
別れを告げるのも全て相手からだった。
いや違った。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:40:26.18 ID:Y0jxl3IJ0
*****

1月15日。

雪はやんでいる。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:40:58.33 ID:Y0jxl3IJ0
*****

私に好意の眼差しを向けてくる相手は、異性に限らなかった。

女子高女子大と7年間女の園で暮らしていたから、
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:41:32.17 ID:Y0jxl3IJ0
*****

そんな私の前に現れたのは高校時代の同級生、佐々木曜子だった。

恥ずかしい思い出を披露すると、高校時代の私にはファンクラブなるものが存在した。
以下略



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