過去ログ - 杏子「ふぁいやーぼんばー?」Re.FIRE!!
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18: ◆DcdG4DxDDg[saga age]
2015/02/02(月) 23:03:19.12 ID:+AI07Lpb0
バサラ「いいから来いよ。それとも、遠慮なんかしてるのか?ガキのくせに」

杏子「ガキって言うな!大体、路上で歌なんか歌っている奴がお金に余裕なんかあるのかよ」

その言葉の中には、自分がケースを盗んで失くしてしまった事でお捻りを集めることが出来なかったのではないのかという念もあった。だが、杏子の言葉にバサラはポケットの中から皺のついたお札を数枚見せて答える。

バサラ「無理矢理押し込まれた金だしな。無下にするわけにもいかないし。なんか食いたいものとかないのか?」

杏子「だ、だから別に恵んでもらう必要なんか」

バサラ「面倒な奴だなあ。いらないなら勝手に行っちまうぜ」

杏子「あ……」

頭の中では、自分が今からしようとする行動、物を盗んだ相手と食事を共にするという事がどれだけ異常な事かは分かっていた。
だが、この熱気バサラという人物には、例えそれがおかしな事であったとしてもなんでもない事のように思えさせてしまうような
一種の強引さがあった。

杏子「……分かったよ、行くよ!……全く……どうかしてるよ」

杏子は歩き始めていたバサラに、文句を言いながら駆け寄って近づく。
近づいてくるのが分かると、バサラは少し頬を緩ませて微笑んだ。


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