過去ログ - ハプニング・ニンジャデイ
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:07:10.69 ID:N1fLZgZO0
【モバマスSS】です

注意点
◆2月22日がニンジャの日ということで思いついたネタ
◆ニンジャスレイヤー風の文体重点のため、名前の呼び方が実際と違ったりする、あと長めな
◆アヤメ=サンが敵ニンジャと戦ったりする、チヒロ=サンはほとんどブッダ

以上が許容出来る方は楽しんでいただければ、駄目でしたら閉じて頂いて

よろしくお願いします


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2:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:08:14.99 ID:N1fLZgZO0

「……やっと見つけました」

焦燥に満ちた声。夕日に照らされた五重塔を見上げるその少女の全身は汚れており、ここに来るまでの激闘を物語る。
彼女の名前はハマグチ・アヤメ。316プロダクション所属のアイドルであり、そしてニンジャである。彼女が見上げる
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:09:09.12 ID:N1fLZgZO0

――時間は巻き戻り、2月22日、朝、キョート市内ホテル。ニンジャデイと指定されたこの日に向けて日本各地のニンジャ
イベントや営業に飛び回っていたアヤメは、いよいよ本番当日を迎えて緊張の面持ちを浮かべていた。

「だ、大丈夫でしょうか……これほどの大掛かりなイベントを、わたくしが主役を任せて頂いて」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:09:40.22 ID:N1fLZgZO0

そこへ、ビュッフェの料理を選びに行っていたヨリタ・ヨシノも戻ってくる。彼女もまたアヤメと同じくタケウチPに
プロデュースされている少女の一人であり、今日のイベントにおいてはアヤメのサポートメンバーとして共に仕事を
しに来ていた。

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:10:33.53 ID:N1fLZgZO0

(なんでしょう、この嫌な感じは)

このホテルの警備は万全であり、なにかの事件に巻き込まれる可能性も低い。にも関わらずアヤメのニンジャ第六感は
先程から重点警戒するように危機感を訴えていた。そして彼女の感じる危機感と同様の物をタケウチPも感じていたために、
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:11:12.58 ID:N1fLZgZO0

「そんな、ここはセキュリティは万全だと! それなのにどうやって……!」

なによりアヤメとタケウチPの二人、そしてチヒロの監視を逃れてヒトミを捉えるなど人間技とは考えられない。
……人間技では不可能? では、まさか。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:11:54.29 ID:N1fLZgZO0

「アヤメーいけませぬー。どうやらその方はー」

ここで異様なアトモスフィアの原因に気づいたヨシノがアヤメから男を引き離そうとするが時すでに遅く、突然目に
正気が戻った男がアヤメの剣幕に悲鳴を上げた。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:12:25.37 ID:N1fLZgZO0

『ザリザリザリ……ドーモ、ちゃんと映っているか?』

再生され始めた動画に最初にエントリーしたのは、紫色に白のラインが入った装束の人物。顔は「貿易」と刻まれた
フルフェイスメンポによって眼の部分しか露出しないように隠されており、映像からこの人物個人のことを特定するのは
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:13:12.53 ID:N1fLZgZO0

映しだされたヒトミの表情は、先ほど小型UNIXモニタを渡してきた男と同じく視線が定まっておらず、いつも彼女が
見せている明るさはどこにもない。その姿はジョルリ人形めいていており、その豊満な胸のかすかな動きが、ヒトミが
まだ息をして生きている僅かな証であった。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:13:56.63 ID:N1fLZgZO0

「ちなみに、このような脅迫を行う可能性のある企業や個人の目星は」

「いくつか候補は。聞きますか?」

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:14:37.07 ID:N1fLZgZO0

BANG! 動画はそこで途切れ、小型UNIX端末も小さな爆発を起こして壊れてしまった。あまりにも短い制限時間に厳しい
条件。これをアヤメ一人に背負わせてしまわねばならない自分の不甲斐なさに、タケウチPは頭を下げる。

「申し訳ありません。自分の注意が足りないばかりに、このような事態を……!」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:15:15.91 ID:N1fLZgZO0

普段アヤメが見せているのはアイドルとして、そしてカトゥーンめいた存在としてのニンジャであり、それならば
一般市民にニンジャリアリティショックを引き起こすことはない。だが敵ニンジャの用意したクエストを攻略すると
なればそんな甘い姿を見せ続けるわけにはいかず、どこかで本物のニンジャとしての姿を見せなくてはならぬだろう。

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:15:49.57 ID:N1fLZgZO0

「これで進めていきますが、大丈夫ですか、アヤメ=サン?」

「はい、問題ありません! 今のわたくしの全てを持って、ヒトミ=サンを助け、そしてイベントを成功させます!」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:16:38.47 ID:N1fLZgZO0

――こうして予定されていたイベント内容すべてがニンジャのイクサに相応しい物へと替えられてしまったアヤメは、
それでも愚痴も不満ももらさずニンジャクエストを攻略していき、ついに元凶であるトレードというニンジャのいる
場所を突き止めたのだ!

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:17:12.97 ID:N1fLZgZO0

「ドーモ、ハマグチ・アヤメ=サン。トレードです」

「ドーモ、トレード=サン。ハマグチ・アヤメです。降りてきたということは、ヒトミ=サンは返してくれるのですね?」

以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:18:11.11 ID:N1fLZgZO0

「くっ!? イヤーッ!」

クナイが市民に直撃する寸前に軌跡を見きったアヤメは、同じく4個のスリケンを投擲しすべて相殺消滅させる! 

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:19:19.99 ID:N1fLZgZO0

『さあ、敵ニンジャによる戦闘開始の合図がありました! 我らが正義のニンジャ、アヤメ=サンは見事この邪悪なる
敵ニンジャを打ち倒し、ヒトミ姫を救うことが出来るのでしょうか!』

(アナウンスだと……! 馬鹿な、今のは……!)
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:20:09.78 ID:N1fLZgZO0

自らが使うジツの内容もあってか、状況の理解をすんなりと行ったトレードは、このアナウンスをどうするべきかと
屋根の上にいる緑色の服の女を見て、それから放っておくことにした。
多少耳障りであるが、これがなければ市民たちのニンジャへの耐性が一気に薄れ暴動に発展しかねず、それは
トレードにしても面倒極まりないからだ。
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:20:53.18 ID:N1fLZgZO0

「イヤーッ!」ショート掌打を肩で弾いたトレードは、その勢いを利用して空中でさらに身を捻りすぐさま着地すると、
右フックを繰り出して応戦する!「イヤーッ!」

「イヤーッ!」左ショート掌打の戻しかけの腕でこのフックを防いだアヤメは、反撃の右掌打を行う!「イヤーッ!」
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:21:28.50 ID:N1fLZgZO0

『ああ、なんということでしょう! 敵ニンジャの猛攻になすべなくアヤメ=サンは地面に倒れてしまいました。
このままヒトミ姫は助からないのでしょうか……!? なお、今回のアクションはすべて映画撮影技術を元に
していますので、実際危険はありません』

以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:22:15.56 ID:N1fLZgZO0

アナウンスに合わせて市民たちが非難の声を上げるが、トレードはすべてを無視してジツに集中する。実際彼の
フドウカナシバリ・ジツは強力ではあるが、ニンジャ相手にはその威力の調整が難しいのである。

「……その、ジツで……あなたは、今まで……なにを……」
以下略



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