過去ログ - 新戸緋沙子「私は、お前のことが好きだ。幸平創真」
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8:名無しNIPPER
2015/03/14(土) 18:10:10.71 ID:++/ryOVR0
そして幸平創真の影が消えると同時に、私は頬が好調し、心臓が激しく脈打つのがわかった。
ドクンドクンと内部で暴れまわるそれは、そう簡単に収まりそうになかった。

「一体どうしたんだ私は……」

自室に戻りまた自問を始める。

幸平創真と会ったとき、幸平創真と別れたとき。同じような現象が私を襲った。
そして幸平創真といた時、私の中のわだかまりは綺麗さっぱり無くなっていた。
そしてまた今、わだかまりが出来ている。

ゴロンと横を見ると、あの少女漫画が袋に入って置いてあった。

「あぁ、しまった。返しておくべきだったな」

あの日幸平創真から借りた本。
えりな様に私が返しておくと言って持ってきたのを、すっかり忘れていた。

「あまり長く借りておくのも悪いし、近いうちに日を見て返さないとな」

えりな様がハマった恋愛少女漫画。まぁ飛び切りプラトニックなものだから、そこまで大人な描写はないが結構巷では人気だったらしい。

恋愛か……恋愛?

ドクンッとまた心臓が跳ね上がる。今度はより激しく。内部から私を叩いてくる。

幸平創真といると、わだかまりがなかった……?
幸平創真といたから……?
まさか……?

「いや、そんな馬鹿なことがあるわけない」

その考えに否と言う。

きっと疲れているだけだ。今日はもう寝よう。きっと明日にはこのわだかまりもなくなっているはずだ。
新戸緋紗子が、幸平創真に〜〜〜なんてあり得ない話なのだから。



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