過去ログ - 三船美優「私を狂わす貴方のアロマ」
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11: ◆agif0ROmyg[saga]
2015/04/30(木) 18:12:56.12 ID:dJKtDHpp0
 それから後のことは、あまり良く覚えていません。

 アイドルに手を出した、それも他の職員のいる事務所で、ということでプロデューサーさんは無期限の謹慎処分を受けました。

 謹慎と言っても、これは単に事を荒立てないための名目みたいなもので、実質的にはクビみたいなものです。

 私の扱いについては、プロダクションの方でも悩んでいたようですが、もとよりもう他のプロデューサーについて行ける身体ではありません。

 彼と一緒に、すっぱりこの業界から足を洗うことにしました。

 幸い、私も彼も貯金はかなりあります。

 贅沢好きというわけでもないので、今後の不安はありません。

 実際、もう二人で暮らし始めて結構月日が経ちましたが、まだまだ余裕があります。

 それでも、家でテレビを付けてアイドルが映ると、彼はどこか虚ろな表情になります。

 ソファーに座って少し寂しそうにしている旦那様に、私はそっと寄り添います。

 しなだれかかって、最近大きくなってきた胸を押し付けて、首筋にキスして。

 彼の頭の中から暗い感情を追い出して、私で一杯にしてあげるのです。

 プロダクションを追われた彼の家に押しかけて住み着いて以来、もう何度もこうして慰めてあげているのです。

 最初は、もう俺に近づくな、俺はまだしも美優さんはまだやり直せる、なんて言われてしまいましたが、肌と肌を触れ合わせればすぐ分かってもらえました。

 いつものように優しく押し倒して覆いかぶさって、服を脱がせようとすると彼は少し躊躇しました。

 でも、耳の穴に舌を入れて、ことさら真剣な言葉を囁いてあげれば、そんな儚いためらいはすぐ消し飛びます。

 したくありませんか? お腹膨らみかけの私は、要りませんか?
 
 おっぱいから母乳垂らしちゃうようなだらしない女は、嫌いですか?

 そんなことありませんよね。ここ、こんなにして……

 お嫁さん妊娠してるのに、旦那さんは精液作り続けちゃうなんて……なんだかおかしいですけど、仕方ありませんよね。

 だから、今日も……精液全部、私に下さいね。元気な赤ちゃんたくさん産めるように、私に栄養、下さいね。

 甘い言葉で彼の未練を洗い流して裸で絡み合えば、もう悲しいことなんて何もありません。

 私達だけの世界に、もっともっと深く沈んでいきたい。

 それだけが、今の私の願いでした。


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