過去ログ - 【ゆるゆり】あかり「……櫻子ちゃんって、意外と怖がりだよね」
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8:名無しNIPPER[saga]
2015/08/09(日) 21:53:06.81 ID:NWDOmBJQo
櫻子「あかりちゃん!」

あかり「へ? ……うわっ!?」

声の方へ向くと、熱し切った頭に、水を掛けられた気分だった。
……というよりも、実際に掛けられていた。

あかり「えっ!? えぇ?」

櫻子「引っ掛かったね」

櫻子ちゃんは手に何かを持っていた。

あかり「……水鉄砲? なんでそんな」

櫻子「ほら、いろいろ楽しめた方がいいかなーって」

呆れ半分感心半分だった。あんな軽装なのに、こんなものは用意しているなんて。
だけど、櫻子ちゃんにいかにもしてやったりという顔をされると、むしろ清々しいぐらいに思えて、なんだか楽しい気分になってくる。

あかり「ずるいよぉ! あかり丸腰なのに!」

櫻子「んー? じゃあ手でも挙げてみる?」

あかり「?」

言われるがまま、手を挙げてみた。
すると、櫻子ちゃんがこちらに近づいてきて、あかりの脇を勢いよくくすぐった。

あかり「ちょ、ちょっと櫻子ちゃん!?」

櫻子「いやー無防備だったからね」

あかり「無防備にしたのはそっちだよね! もう!」

あかりが怒りのスタンスを見せると、櫻子ちゃんは泳ぎもせず、水の中を走って逃げていく。
同様にあかりも走って追いかけたけど、中々差が縮まらない。
けど、なぜだか足が凄く軽やかに動いている気がした。そんなはずはないのに、地上より動き易いように思えて、心まで弾んでしまう。

あかり「待ってよ櫻子ちゃん!」

櫻子「待てと言われたら待たないよ!」

声にまでその弾みがついたようで、普段では出さないような大きい声が出た。
本気で怒っているはずもなく、追いかけっこをするのがとにかく楽しくて、無心で櫻子ちゃんの背中を追い続けた。


櫻子「……流石に疲れたね」

あかり「……うん」

いくら気持ちが弾んでいても、身体はついていかず、しばらくすると、
二人して足だけを水の中に入れて、プールサイドに座り込んでいた。

櫻子ちゃんは、大人しくなって、手に持った水鉄砲に視線を落としていた。
それから、数十秒ぐらいたったあと、銃口を上に向けて、中身を発射した。


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