過去ログ - GOSICK ～From Manchuria with Love【SS】 -SS速報VIP

過去ログ - GOSICK ～From Manchuria with Love【SS】

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6: ◆plZ0A1BUbA[sage saga]
2015/09/13(日) 04:45:07.89 ID:NGHhwzgpO
「ほら、ヴィクトリカもお礼を」

「有り難く頂戴する……ふむ、なかなかいい香りではないか」

それからすぐに少女は煙草の袋と新しい名刺を紳士から受け取り、品定めをする。
まだ怒っているのか、口調はややぶっきらぼうである。

「ヴィクトリカ！」

「…」

「はは、やはり怒らせてしまったか…」

紳士は少ししょんぼりとしている様だ。

「申し訳ありません……」

「気にすることは無いよ」

「それで何だが…」

「はあ」

「どうだね？これから食事でも」

腕時計を見ると、時針と分針が円窓の頂点で重なっていた。
朝は軽めのものしか食べていなかったので、腹も空いている。
とりあえずここは紳士の言葉に甘えることにした。

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