13:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:21:58.41 ID:K0pC2q+ao
どっちから言ったかのは憶えていない。ただもうそういう雰囲気だった。
こういうのも自然消滅というのだろうか?
その日は特に何も感じなかった。
「残念だなぁ」とか「次会うときはどうしよう」とか、そんなことを考えていた。
次の日の夜、声を押し殺して泣いた。
「昨日は『感じなかった』んじゃなくて『感じることが出来なかった』んだ」と気付いた。
私は本当に自分勝手だ。自分から突き放すようなことをしておいて、こんなにも泣いている。
それに「和ちゃんも今頃悲しんでくれてるのかな。そうだったら嬉しいな」なんて思ってしまっている。
でもそれも仕方がない。
「失恋」がこんなに辛いものだったなんて知らなかったのだから。
言い訳がまた、自己嫌悪となって胸に突き刺さる。
胸にぽっかりと空いた穴には際限なく、悲しみと後悔、自責の念が流れこんでくる。
きっと今流している涙も全て、また私の胸に空いた穴へと流れ込んで来るのだろう。
きっと私は、ずっとこの感情に流され続けるのだろう。
こうして私の最初で最後の初恋は終わりを告げた。
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