12:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:16:08.15 ID:K0pC2q+ao
「用事」が多くなるにつれ、私はどんどん上手く話せなくなっていった。
時には自己嫌悪から不機嫌な声で電話にでたこともあった。
それでも和ちゃんは私の下手な言い訳に、毎回付き合ってくれた。
でもきっともう判っていたのだろう……。
彼女も無理に話題を探すようになった。
沈黙を痛く感じるようになった。
前は彼女の息遣いを感じたり、電話の向こうの音から彼女の様子を想像したり、沈黙そのものを楽しめたのに。
そして高校3年生のある日、私たちは別れた。
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