1: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:04:49.73 ID:KPPGBGHd0
「冬」をテーマにしたオムニバス短編集です。
2年ほど前のこの時期にSSの練習で書いていたものですが、蔵出しすることにしました。
拙作オブ拙作なので大らかな気持ちで見てやってくれると幸いです。
では、ゆっくり投下しますね。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:05:39.39 ID:KPPGBGHd0
一作目
モバP「冬はつとめて」
3: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:06:35.88 ID:KPPGBGHd0
P「うー…寒い寒い…外は冷えるなあ…」
事務所の談話室。徹夜明けで仕事もひと段落ついたので何か腹に入れておこうと、近場のコンビニで適当なものを買ってきた。
まだ朝も早く、事務所には俺以外の職員は来ていない。
4: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:07:52.96 ID:KPPGBGHd0
P「お、お湯沸いたかな」
今日は珍しく冒険して、普段は買わない「冬の新作ラーメン!」とか言ういかにもな物を買ってきていた。
「タイマーは…よし。…激辛かあ…どんなもんなんだろうな」
5: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:08:29.94 ID:KPPGBGHd0
ガチャリ。
P「ん?」
談話室の扉の音。 現在時刻は朝の7時半を過ぎたところだが…
6: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:09:16.71 ID:KPPGBGHd0
P「加蓮も? どうしたんだ、こんな早くから……まさか、とうとう夜逃げしてきたのか…?」
加蓮「そうなの! もう大変だったんだから…聞くも涙、語るも涙なんだよ…ぐすっ」
凛「加蓮、乗らなくていいから…散歩だよ、ハナコの。ねー。」
7: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:10:22.37 ID:KPPGBGHd0
加蓮「私はたまたま凛の家に泊まりに行ってて。凛がここの近くの公園まで行くって言うから、じゃあ私も行くーってなって。」
P「なるほどな…道理で夜逃げにしては身軽だなあと思ったんだよ」
凛「まだ続けるのそれ…」
8: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:11:14.20 ID:KPPGBGHd0
加蓮「本当はハナコの首輪に爆弾が付いてて外すと爆発しちゃうの! それで…」
P「なんと…そういうことだったのか…」
加蓮「Pさん!」ひしっ
9: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:11:53.16 ID:KPPGBGHd0
ぴぴぴぴぴぴ…
加蓮「あ、できたよ」
P「おう、できたな」
10: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:12:35.42 ID:KPPGBGHd0
P「さて、では早速…」
加蓮「いただきまーす♪」ずずー
P「おい」
11: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:13:15.62 ID:KPPGBGHd0
凛「はあ…人のもの勝手に食べるからだよ…ハナコだってそんなことしないのに」
加蓮「うぅー…わん!」
凛「いや、私に吠えられても」
12: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:14:18.15 ID:KPPGBGHd0
加蓮「Pさん何でそれ普通に食べられるの…?」
P「それはな、俺がプロデューサーだからなんだ」
加蓮「プロデューサーってすごい。改めてそう思った」
13: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:15:02.03 ID:KPPGBGHd0
凛「げほっ! 辛さが、後からっ! 水…!」ごくごく
P「奴らは遅れてやってくる…」
加蓮「後からって今さ!」
14: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:15:40.35 ID:KPPGBGHd0
加蓮「あ、私昨日凛と遊ぶ約束してたんだった! じゃ!」
凛「凛は私だよ加蓮」
加蓮「…ダメぇ?」
15: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:16:30.53 ID:KPPGBGHd0
P「いやあ、朝から大変良いものを見せて貰いましたね」
凛「…ところで、伸びるよ?」
P「俺の主砲がな」
16: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:18:46.77 ID:KPPGBGHd0
一作目はここまで。ちなみにあと二作。
続いて二作目のタイトルは
17: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:19:34.71 ID:KPPGBGHd0
ー事務所・談話室横の給湯室ー
P「よし、あとはこいつを煮詰めて…川島さん、味見、お願いできます?」
瑞樹「どれどれ…うーん…ちょっとお砂糖が少ないんじゃないかしら」
18: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:20:44.37 ID:KPPGBGHd0
P「んー、思い切ってドバドバっと入れてもいいもんかなあ」
慎重に砂糖を加えていると、
菜々「あああ、そんなんじゃダメですよPさん! もっと一気に入れちゃわないと!」
19: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:21:48.95 ID:KPPGBGHd0
菜々「あ"…ゴホン! 川島さん、砂糖はこれぐらいでちょうどいいんです!」
菜々「なんなら味見してみてくださいよ」
P「どれどれ…? …おお、これは!」
20: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:22:54.55 ID:KPPGBGHd0
P「…ん?」
瑞樹「今」
菜々「言ってませんよ!」
21: ◆tPHkm/jYV.[sage]
2015/12/09(水) 00:24:16.90 ID:KPPGBGHd0
菜々「ううー、瑞樹ちゃああん…」
P「なんだよぉ…川島さんだって楽しんでたじゃないかよお…変わり身はやいのずるいぞー」
瑞樹「そうよ! オトナの女はズルいものなの!」だんっ
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