過去ログ - 安部菜々「その先も、ずっとずーっとウサミン星
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12:名無しNIPPER[saga]
2016/02/14(日) 18:34:23.33 ID:mnHvmUBA0
「ありがとうございます、菜々さん」

 瞳にうっすら涙を浮かべながらも、その子は菜々をまっすぐに見て感謝の言葉をくれたんです。
 信じられますか? 夢を壊したナナに、あの子は感謝の言葉をくれたんです。

「菜々さんがウサミン星人じゃないのは寂しいけど。それでも私は菜々さんがアイドルしてる姿、大好きなのは変わりないもん」

 その言葉で、救われた気がしました。

「でも――」

 だけど、神様は意地悪です。救いなんてものじゃない大きな物を、ナナに寄越したんですから。

「ウサミン星が、菜々さんだけのものなら――」

 その言葉に宿った熱は、今でも忘れられません。

「ウサミン星が菜々さんだけの物なら、菜々さんが居なくなったらどうなっちゃうの?」

 その時、気がつきました。
 もう、アイドルとしてのナナ。ウサミン星から来た安部菜々は、自分だけのものじゃない。

「あれは、ナナがアイドルをするための――」

「なくなるのなんて、嫌です。私は菜々さんの言うウサミン星のお話が大好きで、いつも勇気を貰って来ました」
 
 ナナは何もいえませんでした。
 でも、プロデューサーは言いました。と言うか、どう考えてもずっと考えてましたよね。なにせ歌から衣装まであの後即座に用意しましたから。



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