7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/03/15(火) 01:25:04.25 ID:HDvSvbTV0
一度口が塞がってしまうと今度はしゃべれなくなるようだ。帰宅してから一度も口を開かなかった私を心配してか、布団に入るまでハナコが常に傍に居てくれた。
「ハナコは優しいよね」
いつもは私のベッドの下にあるハナコ用のベッドで寝ているのだが、今日だけは私のベッドの上に居る。
「あのね、ハナコ」
ハナコの背中を撫でながら語り掛ける。先ほどまでは出てこなかった言葉が、ハナコしか居ないと思うとスラスラと出てきた。
「加蓮がプロデューサーに告白したんだって」
撫でる手を止めずに、でも目だけは窓の外に向ける。
「絶対にフラれるってわかってたはずなのに、告白したんだよ。すごいよね」
加蓮から報告を受けた時には軽く流してしまったのだが、少し落ち着いた今になって純粋に加蓮はすごい事をしたんだなと実感が沸いてきた。
21Res/13.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。