過去ログ - サザエ「そして誰もいなくなったのね」
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100: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 01:19:15.03 ID:BtC+c+Xt0


あのあと、どうなったのかよく思い出せない。確か……。

ああ、そうだ。僕がお義母さんを! あの人でなしを!
以下略



101: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 01:23:48.65 ID:BtC+c+Xt0
マスオは雨の中を歩いて行く。

ああ、そうだ。フネだ。フネを忘れていた!

タラオは、切り身になった。
以下略



102: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 01:25:09.66 ID:BtC+c+Xt0


館の裏手へ回ってきた。マスオは下を見下ろしてみた。10数メートル下に、荒れ狂う海がある。確か、暗礁がゴツゴツしていた。

ここに落ちれば、ゆっくり眠れるに違いない!
以下略



103:名無しNIPPER[sage]
2016/05/03(火) 01:51:20.27 ID:X4Avrny1o
おお…ひとまず乙


104:名無しNIPPER[sage]
2016/05/03(火) 01:53:00.77 ID://J6mKZJo
いいねぇ
とりま乙


105: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 02:00:51.44 ID:BtC+c+Xt0





以下略



106: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 02:02:52.45 ID:BtC+c+Xt0

三日後の朝、やってきた漁師によって、一家の惨殺体は発見された。

すぐに地元の警察がやってきて、身元の確認と調査が行われた。

以下略



107: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 03:24:14.52 ID:BtC+c+Xt0



港町の漁師より
警視庁へ送付された証拠文書
以下略



108: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 03:25:28.25 ID:BtC+c+Xt0
思いの外、計画のヒントを与えてくれたのはカツオだった。
憎らしくさえ思っていた奴のイタズラ癖が、ここにきて最高の策を私に思い起こさせたのである。

伊佐坂氏から誘いを受けたのは、島へ行く1月も前からだった。カツオは、そこで、あるイタズラを家族に仕掛けようとした。カツオは、仕掛け人として協力を依頼した男に、電話でこう話したという。

以下略



109: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 03:26:43.19 ID:BtC+c+Xt0
その後海へ向かい、計画通りカツオがタラオを海から連れ出す。タラオはトイレが近いから、これは容易だった。
カツオはその足で洞窟へ向かい、待機していた海平にタラオを引き渡す。タラオはまだ子供だからかなり楽だっただろう。

その後、タラオがいなくなったと騒ぎ立てるカツオが戻ってきたが、この時のサザエにはひやっとさせられた。
あとから指摘していたが、はじめから誘拐だと決めてかかったカツオの態度はたしかに妙だったことだろう。しかしこれも乗り切れた。
以下略



110: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 03:27:37.05 ID:BtC+c+Xt0
しっかり磐のフタを閉じると、私は二人に襲いかかった。カツオを石で殴って黙らせ、ワカメの首を絞めた。

ふたりともおもちゃのように簡単に逝ってしまった。だからだろう、物足りなさを感じたのは。
私は、自分に流れる殺人者の血に驚いた。名前になぞらえて、あんなイタズラをしようと思い至った自分を恐ろしく感じた。

以下略



111: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 03:29:07.94 ID:BtC+c+Xt0
岩場を捜索しに行って、自分で死体を捨てておきながら、遺体などなかった、自分にはアリバイがあると主張するわたしの滅茶苦茶な自己弁護もすんなりと受け入れられた。しかし、誰かが冷静に考えれば、楽に看破されそうなペテンに過ぎなかった。そう思った私は、さっさと次の殺人を、劇的に起こす必要にかられた。

それでサザエのつぼ焼きである。

アイディアは、まるでシェフへのリクエストのように、サザエが前の晩に話していたのをそのまま使うことにした。
以下略



112: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 03:29:44.83 ID:BtC+c+Xt0
私は当初の計画通り、海平としてこれからの人生を生きるため、マスオ以外の全ての死体を館に集めた。
まず、それぞれの指を徹底的に焼き、指紋を潰した。それから歯の治療痕等を消す目的で、全員の頭部を粉砕した。何度も何度も殴って、かなり疲れた。

ちなみに全員に同じことをしたのは、私が入れ替わりを画策していることを隠すためだ。それから、指紋を焼いたことを隠すために、順番に全身ごとを焼いた。

以下略



113: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 03:30:25.22 ID:BtC+c+Xt0





以下略



114: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 03:31:50.64 ID:BtC+c+Xt0
これで完結です。
次はコナンかごちうさか俺ガイルで書こうと思ってます


115: ◆5o0gtk7tVI[saga]
2016/05/03(火) 03:34:40.30 ID:BtC+c+Xt0
マーラーの歌曲、亡き子をしのぶ歌を大幅に改変して引用しました。訳は石井不二雄氏のものらしいです
描写不足や回収忘れの設定も目立ちますが、なんとか目をつぶっていただけたらなと思います



116:名無しNIPPER[sage]
2016/05/03(火) 07:57:52.93 ID:1aUNmpWAO

綾辻行人もこんな感じの書いてたな


117:名無しNIPPER[sage]
2016/05/03(火) 10:39:25.46 ID:QOSLULci0
わしじゃよ


118:名無しNIPPER[sage]
2016/05/03(火) 17:17:03.96 ID:nn/8ot1Uo
すごい面白かった



119:名無しNIPPER[sage]
2016/05/03(火) 18:56:13.15 ID://J6mKZJo
タマ「なんか知らんが生き延びた」


120:名無しNIPPER[sage]
2016/05/03(火) 20:15:07.47 ID:tJL2+16eO
>>119
第二章、復讐の愛猫編への伏線だよ


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