過去ログ - 藍子「ある日の昼下がり」
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10: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/05/06(金) 19:11:16.20 ID:J9K9lNQH0

「まずはテーマを考えるところから」

 ホワイトボードに最初の議題を書き込んだ。
 このホワイトボードは高さを調節できるから、座ったままでも書けて重宝している。

「な、なんか……いざとなると難しいね……」

「まぁみんな初めてのことだから、まずはなんでも言ってみて? お話ししてたらいい案が思いつくかもしれないし」

 ゼロからとなるとやっぱり難しいものだ。
 特に美穂ちゃんは慣れていないだろうし、気楽にお話ししながら考えればいいよね。
 最悪、今日で決まらなくてもいいんだし。

「そうですね……私はやっぱり、今までになかったようなイベントにしたい、かな?」

「せっかくの機会だから、その方向はいいかも。どんなのがいいかなぁ」

 卯月ちゃんの意見はいいと思う。具体的にってなると、考えなきゃいけないけど。
 そのままちょっと間を空けて、卯月ちゃんが口を開いた。

「……いっそのこと、テーマ『無し』で♪」

「え? い、いや、そ、それはいいの……かな?」

 不安そうに見つめられても、私にはどうすることもできないんだけど……

「いっそ完全に自由にすればいいんです! 全部フリートークで!」

「なんだか事故の予感しかしないよっ! というか大まかな方向性もないって、わ、私には厳しいんだけど……」

「ミニライブもその場で曲を指定したり! みんなでつくるセットリスト!」

「む、むむむむ無理だよ〜〜!」

 なんというか、卯月ちゃんの提案は内容自体は面白いんだけど……美穂ちゃんをピンポイントで撃ちすぎだ。



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