過去ログ - 幻想郷に来た貴方が女の子と仲良くなる話2
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◆5m18GD4M5g
[saga]
2016/07/09(土) 22:15:48.51 ID:zdm3ZF+n0
「済みません、少し考え事をしていましたが、これで分かりました」
先ほどとの和やかな雰囲気が一転して、若干ながら張り詰めた空気となる。
まさかやはり無断侵入でしょっ引かれてしまうのか、と冷や汗が増えてしまう。
「あ、いえ、別に貴方をどうこうしようとかではないです」
「ただ、貴方にとって少し驚く話になることを話しておきます」
「…ここは、貴方の居た世界ではありません」
「ここは幻想郷。忘れ去られた者が行きつく楽園…と、言われております」
あくまで真剣に、そして若干ながら哀れむような声で貴方に語りかける聖。
当然ながら、それを聞いた貴方はポカンと口を半開きで呆けてしまう。
「信じられない、と言うのは分かりますが、事実は事実です」
「証拠になるかは分かりませんが…」
言い切ると、聖は静かに体をふわりと浮かせる。
そして上下左右に、部屋の広さの制限のがあり大きくでは無いが、飛び回ってから着地する。
「人は空を飛べない。それは貴方の世界では常識ですが、此方では必ずしもそうでは無い」
「…取りあえずは、信じて頂けます?」
次は驚きでポカンと口を半開きにしている貴方に、優しめなトーンで話す。
その言葉にはっ、と気が付き、機械的に首を縦に振る。
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