過去ログ - 幻想郷に来た貴方が女の子と仲良くなる話2
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14: ◆5m18GD4M5g[saga]
2016/07/09(土) 22:31:54.50 ID:zdm3ZF+n0
「ですが!安心して下さい。帰れる方法はちゃあんとありますから」

パン、と手を叩くと、真剣な表情が一転、またも見る者を和ませる笑顔に戻る。
出身を聞かれてからこれまで張り詰めていた空気が拡散し、ようやく大きく息を吐ける。

「離れた所に巫女がいるのですが、彼女は外から来た世界の人…外来人なんて言ってますが、彼らを帰すことが出来ます」

「ちょっとひとっ飛び行って説明して来ますよ」

言うや否や、いそいそと外へと向かう準備をする聖。
彼女の言うひとっ飛びは比喩表現でも何でもなさそうだな、と的外れな事を貴方は考えている。

「十分もすれば戻ってきますから、それまでごゆっくりどうぞ」

もう一度笑顔を貴方に浮かべると、障子を開け廊下からそのまま飛び立って行ってしまう。
猛スピードで飛び立つ彼女を見送ると、手を付けて無かったお茶を啜り始めた。


言われた通りゆっくりしていると――――――


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