過去ログ - 新田美波「君の隣に居たいだけ」
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17:名無しNIPPER[saga]
2016/07/29(金) 22:27:55.59 ID:KNK1bTY7o
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打率四割を数える伝説のバッター、新田美波。
もう自分でも何言ってんのかよく分からんが、とにかくそんな感じだった。


 『そう言われてもねぇ……ヤマメのつかみ取りなんてのはある……え? いいの?』

 『うーん、運動会の枠なら空きがあったけど……バラエティいける?』

 『モーターショーのコンパニオンなんてどう!? 捩じ込んだらやってくれるかい!?』


もう説明するより見てもらった方が早いんじゃないか。
そんな諦めにも似た考えは見事に当たってしまった。


大学が夏休みへ入ったのを利用し、俺は新田さんを各所へ連れ回した。
局の歩き方や挨拶の仕方。初対面は必ず笑顔で。誠実感を与える姿勢。
そんな細々としたテクを教えつつ、試しに営業の席にも同行してもらった。

効果は抜群。
今までなら出し渋られたような仕事も新田さんの笑顔が引き出してくれる始末。
まぁ、新田さん美人だしな。おっさん連中には効くだろうとも。
営業の世界には明るくないが、四割ってのはけっこう破壊的な数字なんじゃないか?


 「はい、抹茶ミックス」

 「ワガママ言っちゃってすみません」

 「連れ回してるのは俺の方さ。ほんのお礼って事で」



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