過去ログ - 新田美波「君の隣に居たいだけ」
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18:名無しNIPPER[saga]
2016/07/29(金) 22:41:48.00 ID:KNK1bTY7o

ソフトクリームを手渡し、ウッドデッキに並ぶ。
初夏のお台場は照り返しと人混みとで熱気に満ちていた。
海風が無ければあっという間にグリルの完成だ。

 「新田さん。アイスが鼻先に」

 「あ……えへへ、すみません♪」

これでこの後の仕事さえ無けりゃまるきりデートなのにな。
だが現実は容赦無く俺のケツを蹴り上げる。
お前如きにゃこの娘とデートなんぞ十年早い。うるせぇ分かってら。

 「お仕事、段々と増えて来ましたね」

 「あんまりアイドルっぽいの取って来られなくて悪いね」

 「色んなコトを経験出来て愉しいですよ?」

底無しの優しさが滲む慰めが、今は耳に痛かった。
こうなると当初のプランも少々変更せざるを得ない。

 「新田さん」

 「どうしました?」

 「ダンスはもう心配無い。第二段階へ進もうか」

 「……!」

本来ならライブ用のレッスンを始める時期だったが、軌道修正。
なかなか計算通りに運ばないもんだな、アイドルってのは。


 「露出をどんどん増やしていこうと思うんだ」



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