過去ログ - 【ミリマス】風花「甘くて苦いチョコレート」
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19: ◆mLDidKKbwk[saga]
2016/08/01(月) 20:36:51.74 ID:h8SReFLZ0

「よし風花、もう遅いし送っていくよ」


しばらく意気消沈していたプロデューサーさんも、なにか吹っ切れたのか元通りです。
いえ、この場合はやけくそっていう表現の方がぴったりですかね。


「プロデューサーさん、私お腹が空きました♪」


今日は珍しく私が優位に立てているので、もっと一緒にいたいという心情が働きました。
小悪魔系、っていうのはこういう女性を指すのでしょうか。


「…俺は空いてない」


「私は空いているんです♪」


とびきりの笑顔でプロデューサーさんを見つめます。プロデューサーさんは勘弁してくれ、とでも言いたげな表情です。
そんな表情されちゃうと、もっとイジワルしたくなっちゃいます。好きな子にちょっかいかけたくなる男の子の気持ちがわかっちゃいました。


「俺のチョコでも食って、あー、1個しかないけど、まぁないよりいいだろ」


プロデューサーさんは自分のカバンの中から金色の包装紙に包まれたチョコを取り出して私に放り投げます。
むー、手渡ししてくれてもいいじゃないですか。


「これじゃあプロデューサーさんの分がなくなっちゃいますよ?」


「別に腹減ってないからいいって」

2人で食べたほうが美味しいのに…と考えていると、小悪魔な私の思考はとんでもない結論を導き出しました。本当に今日の私はどうかしちゃったみたいです。羞恥心は心の奥底へ沈んでしまっていました。

「じゃあお言葉に甘えていただきますね、あーんっ」

チョコを口へ含んで、噛まずにキャンディを舐めるかのように口内を移動させて溶かしていきます。そろそろいいかな…?



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