過去ログ - ルナ「ルナのお友達になってくれる?」八幡「や、その友達とか良くわからないんで」
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5:名無しNIPPER[sage]
2016/08/26(金) 02:02:12.95 ID:SZHC4siA0
そう、俺は雪ノ下家の小汚い策略にはまり

たかだか100万、されど高校生にとっては目が飛び出るような金額につられてしまったのだ。

雪ノ下はそんな俺の様子を見て眉をひそめていたが、やがて得心がいったように手のひらを叩いた。

「比企谷君は、自分の命の価値が100万円相当しかないと思っているのね」

とんでもないことを言いだす女だ。

「せいぜいその命、失わないようにしなさい。何度も言うようだけれど、異世界で最も大切なのは、コミュニケーションよ。いつものように不審な動きをしていたら、どんな目にあうか分からないわ」

いつも不審な動きをしているのなら、それは不審な動きではない。

と思ったが、彼女のいつにもまして真剣な表情に気づいた俺は適当な相槌を打った。

まぁ、現時点ですでにコミュニケーションを拒否しているので、馬の耳に念仏だったのだろう。

だが、馬の言葉で念仏を唱えてくれれば、馬も信じたかもしれない。

と、思うのは俺だけだろうか。

思うに、元の世界の人々には優しさが足りない。

だから、こっちの世界はかくやと期待している部分があった。だが第一村人は…

八幡「独り言の多い子だったな。きっと会話ができないタイプのスタンド使いと見た」

八幡「なるほど、俺と同じタイプのスタンド使いか」

八幡「…期待したらだめだろう、常識的に考えて」

俺は布団から跳ね起き、あたりを見回した。

古い調度品が棚に乱雑に並べられていて、上にいくほど整理が行き届いていない。

シャンデリアがぶら下がっている天井には幾重にも蜘蛛の巣が張っている。

どこぞの使用されていなかった客室だろうか。元の世界にあってもおかしくはない。

八幡「異世界と言っても並行世界だから、元の世界とそこまでずれてない、と」

八幡「よく考えたら、あの幼女の言葉もわかっていたしな」

八幡「となれば、俺の乗ってきた探査機をとっとと探して早く帰ろう。報告書はまた今度でいい」

俺は、この屋敷の探索を開始した。

比較的冷静だったこの頃に誤算があったとすれば

ここは幽霊屋敷と呼ばれていて、そこに棲む少女が正真正銘のネクロマンサーだったことだ。

だからここでの最善手は、一刻も早くここから逃げ出すことだったのだが、当時の俺は知る由もなかった。



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