13: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:33:08.82 ID:jzgcTAa+0
――四ヶ月後。ラスベガスのベラージオホテル前にある湖の周辺には多くの人々が詰めかけていた。
「おい、そろそろ時間だぞ!」
「誰だこら押すなよ!!」
「Шумная……」
「hurry, hurry!」
人々の目の前にある湖では毎日必ず噴水ショーが行われており、ラスベガスの中でもそれは一際素晴らしいショーとして
世間に知れ渡っている。けれど、今日ここに集まっている多種多様な人々のお目当ては噴水ショーなどではなかった。
「まだなのか……!」
「Look, look! Over there!」
日も暮れ集まった人々がそろそろ痺れを切らし始めたころ、唐突にスポットライトがベラージオホテルの屋上を照らし、
それに視線を誘導された人々が次々に快哉を叫びだす。
「「「「ワァアアアアア!!」」」」
彼らの視線の先、スポットライトに照らされた人物は赤い衣装のフードで顔を覆っており表情を伺うことは出来ないが、
その体格から少女であることが分かる。そして、その少女こそ、ここに集まった人々が見に来た存在であった。
???『Ladies and Gentlemen!! Boys and Girls!!』
フードを被った少女はそう呼びかけると、ゆっくりと湖を見渡し、そしてなんの躊躇もなく屋上から飛び降りた。
「「キャー!?」」
「Show began!」
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