過去ログ - 裕子「特別なことができるなら」
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17: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:40:38.31 ID:jzgcTAa+0

(((仕掛けがどっかにあると思うんだがな)))

(((あとでサインもらいたい……)))

裕子(……どうしよっかなー……)

演目の準備をしている裕子の心は、観客へ向けて喋っている時の姿からは想像も出来ないほど暗く冷たく、
かつての彼女を知る者がその心を知ることが出来たのならこの裕子は別人ではないかと心配してしまうほどだ。

そしてその心を知ることが出来る唯一の人物は、裕子の背後にあるホテルの一室でこのショーを見守っており、このまま
何事も無く普段通りショーは終わるはずであった。

裕子(……そろそろいっか、とりあえず次の――)

裕子P(((誰ですあなた達!? ここは……うぐっ!?)))

裕子「……プロデューサー……?」

けれど、何気なくプロデューサーへと意識を向けた裕子は、彼女が呻き声を上げたのを確かに聞き取ってしまう。

裕子(((……プロデューサー……?)))

テレパシーで呼びかけるも返答はなく、意識を読み取ろうとしても気絶しているのか反応がない。

裕子(……行かなきゃ)

夜空を染める花火の数を増やした裕子は、ショーの最中だというのにステージの上から瞬間移動する。
これもまた、かつての裕子であれば絶対にしなかったことだろう。しかしすでに脳の力の解放率が40パーセントを
超えた裕子には、それを悪いことだと思う感覚が残っていなかった。



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