18: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:42:27.06 ID:jzgcTAa+0
裕子P「――ガハッ!?」
腹を殴られ気を失っていたプロデューサーは、蹴り飛ばされたことで再び意識を取り戻す。
「※※※※!」
「※※※※※!! ※※※!!」
裕子P(なにが……)
床に倒れたまま視線だけを動かして状況の把握を開始したプロデューサーは、自分の周りに立つ複数の男の姿と、
彼らが何かを喋っているといことだけを認識する。
「※※※!! ※※※※※※!!」
裕子P(何を言ってるかは、ほんとど分からないけど……)
「※※※裕子! ※※※※※」
裕子P(裕子を狙いに来たのだけは分かる……!)
今や世界中で仕事をするようになった裕子であるが、活躍が知れ渡れば知れ渡るほど、命を狙われることが多くなってきており、
今回もその類なのだろうとプロデューサーは思案する。
16歳の少女が扱うようになった力は一部の者達にとって妬みや羨望の対象とするには十分らしく、今回で何度目かの
襲撃を受けたのだと結論づけたプロデューサーは、この場をどうやって乗り切るか策を練り始める。
裕子P(少なくとも裕子の力が神様を冒涜している……なんて言うタイプじゃないだけ良かったと思っておこう……)
このような輩は大抵の場合裕子達に近づく前にちひろの手腕によって排除されるのだが、極稀にその間隙を縫って襲撃してくる
者達がおり、その中でも大きく分けて2つのグループが存在するとプロデューサーは考えていた。
そして今目の前にいるのはそのうち、自分たちの組織の力を強化するために裕子の力を欲しているグループだと判断した
プロデューサーは、蹴られて痛む身体を上半身だけなんとか引きずり起こしながら、少しでも交渉出来ないかと英語で会話を試みる。
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