過去ログ - 裕子「特別なことができるなら」
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2: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:16:49.81 ID:jzgcTAa+0

裕子「――ハッ!?」

不思議な夢を見ていた堀裕子は、そこで目を覚まし、状況を飲み込めないのか目をパチクリとさせながら天井を見つめた。

裕子「ここは……どこ?」

見たこともない白い天井から視線を移すと、白いカーテン、白い壁、白いベッドが立て続けに視界に入ってくる。
少なくとも自分の部屋でないことだけは理解しながら身体を起き上がらせた裕子は、自分の服装も部屋と同じように
真っ白な物に着替えさせられていることに気付く。

裕子「……なんで、私……っ!?」

ズキリと鈍い痛みが頭を襲い、思わず額に手を当てた裕子は、ここで少しずつここまでの経緯を思い出し始めていく。

裕子(そうだ私……プロデューサーと一緒にご飯を食べに行こうとしてて……)

渋るプロデューサーを説得し、なんとか外に夕飯を食べに出た裕子。そして良い店がないかと2人で歩き回っていた時、
ビルの工事現場のすぐ側を通った所までが頭に浮かぶ。

裕子(そう、そこで……)

上を見上げると、白い天井ではなくその時の光景が裕子の視界に映る。空からビルの建築に使われるはずだった
鉄骨が落下してきている。そして前を見ると、そのことに気づいてないプロデューサーが歩いていて。

裕子(だから……ああ!!)

そこで前に飛び出した瞬間からの記憶がまったくない裕子は、突然恐怖が蘇ってきたのか
ガチガチと口を震わせながらうずくまる。

裕子(ま、まさかあんな……私……もしかして……死んじゃったの……!?)

あまりにも現実味のない真っ白な部屋の中で1人にされていることがさらに恐怖を煽ったのか、
うっすらと涙すら浮かべ始める裕子であったが。

「……ユッ……コ……?」



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