5: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 21:20:34.65 ID:jzgcTAa+0
裕子P「あ、それはだめ」
裕子「あれ?」
いつもなら喜んで見てくれるはずのプロデューサーがまさかだめと言ってくると思わなかった裕子は、突き出した手を
所在なさ気にぶらつかせながら首を傾げる。
裕子「あの……どうしてですか?」
裕子P「その、ちひろさんとお医者様からユッコが目覚めてもエスパー的なことはさせるなって言われてて……」
裕子「えぇー!? そんな、横暴ですよ!」
裕子P「で、でも検査の結果から判断したって言われた以上、私だってそれに従うしかないの。ユッコにこれ以上なにかあったら……」
裕子「……ごめんなさい」
裕子P「謝らないで。とにかく、今はスプーン曲げもしちゃだめ、いい?」
裕子「……はーい」
これ以上自分のプロデューサーに心配をかけるわけにもいかず、裕子は仕方ないといった様子で引き下がる。
それを見て一安心したプロデューサーは、ここであることを思い出したのか「あっ」と声を出す。
裕子「どうしたんですか?」
裕子P「ユッコが目覚めたらちひろさんとお医者様を呼ぶように言われてるんだった……」
裕子「むむ……ならすぐにでも行ったほうがいいと思います!」
裕子P「うんそうする。ユッコ、すぐに戻ってくるからいい子にして待っててね」
裕子「任せてください!」
満面の笑みを浮かべた裕子に頷いて部屋を出て行ったプロデューサー。そんな彼女の背を壁越しに見つめながら、
裕子はベッドに身体を沈めていく。
裕子(はぁ〜……それにしてもエスパー的なことをしてはだめってどうして……私どこも悪くないと思うのに……)
プロデューサーから視線を外し掌を見た裕子は、さらに無意識の内にその掌を透かして天井を見ながらぼんやりと考える。
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