過去ログ - 京太郎「どうも、貴女のKYOです☆」咲「ドンペリもう一本♪」
1- 20
2: ◆pVFxOJxdKw[saga]
2016/09/28(水) 22:06:47.15 ID:DrPAiUa60
世の中には奇妙な巡りあわせとか、不思議な縁とか、自分が思う以上に存在すると思う

登校中うっかり道の角でトーストを咥えた女の子とぶつかり、その子が自分と同じクラスで隣の席だったり
憎き家族の仇として戦い追いかけてきた相手が、なんと自分の実の父親という事実が明らかになったり
……たまたま知り合いに誘われた合コンに参加したら、幼馴染と出くわしてしまったり(出来る事なら忘れたい)

まるで運命に導かれた様に、起こってしまう架空のような必然を……俺は味わうこととなった

『ーーーーすまん!』

「父さん……」

俺は須賀京太郎、長野生まれ東京在住の一般大学生である
諸事情(周りからしたら非常に呆れる様な事情かもしれないが)で必死に東京にあるそこそこ受験が難関である大学を受け、滑り込みで合格できた俺
今までの進路からいきなり方向転換したから当時は大変だったが、今は楽しく学生ライフを満喫している
そんな東京での大学生活にも慣れた頃、電話ごしに父に謝罪された
今まで両親に何不自由なく裕福な暮らしをさせてもらっていた……だからこれからもずっと我が家は割と金持ちなんだと言う認識を勝手に持っていた

……だが現実は甘くなかった……

俺の父親が今までいた会社が不況の波を受けて経営難になり、結果として職を失ったのだ
大学や一人暮らしのための支援を両親に受けていた俺は、途端に支えをなくした

『……仕事は見つける!せめて京太郎の学費くらいは満足に支払えないのは余りにも情けない!』

『けどあなたはもう若くないわ……私が働きます、今なら主婦の働き手が結構あるわよ』

『そう言ったって母さんだって……』

後ろから母の声も聞こえた、生まれてからずっと共にいてくれた専業主婦である
年齢的に再就職が難航しそうな父、専業主婦から突然仕事を始める母
どちらも上手くいくか不安が残るし、家や車のローンだってまだあるんじゃなかったか……?

「(……カピー)」

実家に住むペットのカピーの為にも金は必要だ
やっぱりというかそれなりにお金がかかる子、しかしともに長く過ごした家族なんだ……!
……それら込みで生活費も含めると貯金削ったとしていつまで持つだろう?
まぁいずれにせよ、今の生活水準を維持できなくなるのは確か……なら!

「ーーーー働くよ俺!」

『……えっ!?』

今まで世話になってばかりで親孝行出来なかった……けど、今回はそのチャンスだ!
自身の生活費(家賃含める)と学費とカピーの世話にかかる金は必須として、二人の為にも稼いでやる!


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
148Res/95.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice