過去ログ - 鷺沢文香「二人の間通り過ぎた風は」
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33:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 17:56:01.40 ID:h3Y5LuhA0
P「それに、今日鷺沢さんがやったワニワニパニックというゲームがあったでしょう?」

文香「はい……シンプルなゲーム性でしたが、面白かったです……」

P「あれは、私が幼少の頃からずっとゲームセンターに置いてあります。例え古くても、良い物はずっと残りますし、評価されますよ」
以下略



34:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 17:56:43.59 ID:h3Y5LuhA0
文香「……はい」

P「あなたを見た瞬間、私はあなたをアイドルにしたいと思いました。あなたなら絶対にトップアイドルになれると思ったからです」

P「そんな私の荒唐無稽な、無茶苦茶な、子供のようなワガママにあなたは応えてくれて、アイドルになってくれました。そしてあなたがその為に沢山の努力をしているのも、私は良く知っています」
以下略



35:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 17:57:20.96 ID:h3Y5LuhA0
文香「……え?」

P「……今日は、鷺沢さんの誕生日ですよ」

文香「え……? ほ、本当ですか?」
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 17:58:27.98 ID:h3Y5LuhA0
文香(プロデューサーさんがくれたプレゼント。その中身は……)

文香「……これは……紅茶やコーヒーの詰め合わせと、スイーツ、ですか?」

P「はい。食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋……と。秋は、色んな事をするには適した季節ではありますが、やはり鷺沢さんは読書の秋でしょうから。夜長の読書のお供に、と思いまして」
以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 17:59:23.67 ID:h3Y5LuhA0
文香「本当にありがとうございます。大切に飲ませて、食べさせていただきます……」

P「そ、そんなに喜んでいただけるなら、私も選んだ甲斐がありました……ネックレスやイヤリングの方が、女性は喜ぶかなぁと思って、そちらと迷っていたんですが……」

文香「……そういうものをもらっても嬉しかったと思います。ですが私は、こちらの方が嬉しいです……何より……」
以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:00:30.77 ID:h3Y5LuhA0
P「あ、ああ、あの? 鷺沢さん……?」

文香「……プロデューサーさん……」

P「は、は、はい……?」
以下略



39:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:02:49.59 ID:h3Y5LuhA0
文香「はい……でも、プロデューサーさん……癒やされて、ますか?」

P「……ええ、まぁ……それは否定しませんが……」

文香「ふふっ、なら良かったです……最近のプロデューサーさんは、お疲れ気味のようでしたから……」
以下略



40:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:05:01.46 ID:h3Y5LuhA0
文香「……プロデューサーさん、私は今日で法律上でも、もう大人です。ですから、これからは、私もプロデューサーさんに支えられるだけでなく、プロデューサーさんを支えられるように頑張りますから」

文香「プロデューサーさんがお疲れの時は、こうして差し上げますから……いつでも言ってくださいね……」

P「……あ、ありがとうございます……」
以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:08:21.18 ID:h3Y5LuhA0
文香「……プロデューサーさん」

P「はい」

文香「急に、さっき見た映画のごっこ遊びがしたくなりました……今だけ、名前で読んでもいいですか?」
以下略



42:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:09:21.54 ID:h3Y5LuhA0
P「……どうしても、ですか?」

文香「はい、どうしても、です」

P「……ふ、文香さん」
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:10:23.77 ID:h3Y5LuhA0
P「はぁはぁはぁ……ふぅー……ふぅー……」

文香「だ、大丈夫ですか?」

P「はい……何とか……」
以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:11:03.30 ID:h3Y5LuhA0
文香(と、今、ここで伝えたら、プロデューサーさんは、どんな顔をするでしょうか……)

文香(ですが……それを伝える勇気は、まだありません)

文香「いえ……何でもありません……私もお腹が少々空いてきたので……行きましょうか」
以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:12:37.11 ID:h3Y5LuhA0
タクシーの中。

P「……あー!」

文香「ぷ、プロデューサーさん。どうしたんですか? 急に大声をあげて……」
以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:13:29.73 ID:h3Y5LuhA0
P「……あの、じゃあ申し訳ないですが、ごまかすために適当に芝居を打ってもらっていいでしょうか? ビックリしたフリをしてもらえるとありがたいのですが……さっきあけたプレゼントの包装も、何とかこう、ぱっと見だったら開封してないように偽装してですね……」

文香「……わかりました。サプライズを仕掛けようとしてくださった皆さんのご厚意を無駄にする訳には行きませんし……やってみます」

P「はい。ありがとうございます。この事はどうか二人だけの秘密に……あ、それと……先程の事も、誰にも言わないでくださいね」
以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:14:13.13 ID:h3Y5LuhA0
文香「(どこかバツの悪そうなお顔ですね……)ところで、プロデューサーさんは、お酒は嗜まれるんでしょうか?」

P「自分から飲む事はあまりないですが……高垣さん達の飲みの席に誘われたり、姫川さんなどと一緒に野球観戦すると、飲まざるを得ないので……まぁほぼほぼ毎日飲んでます」

文香「……体調や健康の管理は、しっかりしてくださいね」
以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:15:53.30 ID:h3Y5LuhA0
文香(それからの時間はあっという間でした)

文香(沢山の豪華な料理や、プロデューサーさんが先程仰っていたシャンパン、それに、大きなバースデーケーキが用意されており)

文香(そして大勢のアイドルの皆さんが、私の誕生日を祝ってくれ、誕生日プレゼントをいただきました)
以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:17:01.89 ID:h3Y5LuhA0
文香(そして宴もたけなわという事で、最後、私が締めの挨拶を任されました)

文香「みなさん……今日は、私の誕生日パーティーを企画していただきまして、ありがとうございます」

文香「誇張ではなく……今までの誕生日の中で一番笑って、一番楽しい誕生日になりました」
以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:18:28.71 ID:h3Y5LuhA0
そして翌日。 


文香「おはようございます……みなさん、昨日はどうもありがとうございました……」

以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2016/11/16(水) 18:20:20.55 ID:h3Y5LuhA0
以上です。
ふみふみが大好きすぎて、書いてしまいした。
本当は誕生日当日に投下したかったですが……結果的にこんなに長いSSになってしまいました。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

以下略



52:名無しNIPPER[sage]
2016/11/16(水) 18:22:28.99 ID:Mo8qYq0EO
おつ!
いい雰囲気だった!


53:名無しNIPPER[sage]
2016/11/17(木) 02:24:26.52 ID:0dYAI2Wg0



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