6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:31:15.31 ID:b4qt7MSMo
京子「いやーそれでさー……!」きゃっきゃっ
綾乃「…………」
楽しげに会話する歳納京子の顔を横目で見ていると……すうっと胸に涼しい風が吹くような感じがした。
なんだか今になって、初めて今朝の夢から覚めることができたような気がする。
私の記憶から作られた、私に関わる構成要素がちりばめられた、いつものあの観覧車の夢……
それと似たように、おおかたすべてが私の予想通りに、平常通りに進む平穏な世界と、いつも通りの優しい友人たち。
しかし……その中にあるひとつの不確定要素。
私の予想で捉えきれない、何を考えているのか何をしようとしているのか、大雑把にでも把握できない未知数な女の子。
それが、歳納京子。
この子がこうして目の前にいる……それが私にとっては、今存在している世界、目の前で動いているこの世界が現実であることを、何よりも実感させてくれる要因なのだった。
目が覚めてしまえば記憶の淵に薄れ消えていく夢とは違う……
ずっとずっと続いていく、私の大切な現実。
今日もまた、一日が始まる。
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