5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:29:43.61 ID:b4qt7MSMo
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綾乃「千歳はない? 年に何度か同じ夢を見ることって」
千歳「あ〜あるなあ。どのくらいの頻度で見てるかはわからんけど」
綾乃「えっ、どんな夢?」
千歳「なんかな、ウチが正体不明の誰かに追いかけられる夢やねん。ウチはその人から逃げるためにずっと走ってるんやけど、そろそろ撒いたかな……って思って振り返るたびに、前よりも近づいてる場所にその人がおって……」
綾乃「怖っ!? そんな怖い夢を何度も見てるの!?」
千歳「精神的に疲れてまうからほんとまいるんよ〜……起きたらすぐに千鶴に慰めてもらっててなぁ……」
綾乃「私がそんなの見たら数日は引きずっちゃうわね……」
ホームルーム前の、まだ人もまばらな朝の教室。
見かけによらずハードな夢を見ているらしい千歳と話していると、あの子たちは元気よくやってきた。
京子「おっはよーう!」
千歳「ああ歳納さん船見さん、おはよ〜」
結衣「おはよ千歳。綾乃も」
綾乃「おっ、おはよう」
京子「なになに、何の話してたの〜? 盛り上がってたみたいだけど」
千歳「ちょっと夢についての話をな〜」
結衣「夢? 将来の夢?」
千歳「ちゃうちゃう、寝るときに見る夢の方」
京子「あっ、それなら私も今日夢見たよ! あのね、 小さくなったあかりがUFOキャッチャーの中に入ってて、私が『今助けてやるからなー!』って一生懸命あかりを救おうとするんだけど、アームに服ばかり引っかかって服だけするする取れちゃって、肝心のあかりが全然取れないっていう夢!」
結衣「なんだそれ……」
綾乃「赤座さんに失礼よ……」
京子「もうちょっとでパンツまで脱げそうだったんだけどなー。いい所で覚めちゃったんだよね」
千歳「な、なかなか独創的な夢やねぇ」
歳納京子はカバンを机にほっぽり置くと、本人にとっては白熱したらしいその変な夢を楽しそうに語った。
あまりにもばかばかしい。それならまだ私の見た夢の方がよっぽど可愛げがあって良いと思う。けれど私はそれすらも恥ずかしくて、この子のように気軽に人には話せない。
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