過去ログ - 【ペルソナ5】ナチュラルボーン魔性の彼は平穏に怪盗がしたい。
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9:名無しNIPPER[saga]
2017/01/30(月) 00:09:11.26 ID:xCdQBOTx0


母『元々あの子は私だけのものだったのに、それを外部に出してたのが間違いだったのよ。一生出られないように閉じ込めて私だけの…』

父『母さんのことは気にするな。父さんが何とかする。だから暁、お前は早く出るんだ!それと例の女がこの辺りを嗅ぎまわっている。ほとぼりがさめるまで絶対に帰ってくるんじゃないぞ!!』


そして、地元から流れた噂は高校にも届いていた。

ただでさえ、若干ボッチだった学校は針の筵と化し、俺の居場所は本格的に無くなった。


生徒A『おい、聞いたか。来栖の奴、今度は政治家の女を寝取ったってよ』

生徒B『いや、俺が知ってるのは違うぜ。自分の愛人を使って政治家に美人局をやらせたんだろ』

生徒C『いや、来栖が政治家の愛人だったんだろ。それで嫉妬に狂った妻と修羅場になったとか』

生徒D『確かに、来栖が着替えてるの見るとよ、こう下半身がムズムズするんだよな』ハァハァ



新しい場所に向かう電車の中で、俺は込み上げる涙を拭った。

泣いてばかりじゃ駄目だ。

折角新天地へ行くのだ、気持ちを切り替えなければいけない。

そして、今度こそ作ろう。

友達を。

男友達を。

頭が良くなくてもいい、少し変人でもいい、ただ、信頼出来て、気軽に馬鹿話が出来る、そんな男友達を作ろう。

正反対の家の方角なのに、「偶然だね。ちょっとそこのカラオケで休憩して行かない?」と言って、

カラオケが出来る宿泊所に連れ込もうとするような女友達じゃない。

学校帰りに牛丼屋やハンバーガーショップに立ち寄って、駄弁っていられるような、そんな男友達を作ろう。

眼鏡を取って涙を拭うと、俺は気合を入れ直した。

俺は、新しいスタートを切るんだ!!


* * *


四軒茶屋の駅に着くまでに、三回痴漢にあった。

駅のトイレでまた泣いた。





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