過去ログ - にこ「魔法の終りとハードボイルド・ワンダーゾーン」
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37: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:36:59.66 ID:EUx0D+ZWo
にこ「〜♪」

(笑顔を届けたい…みんなを笑顔にする存在に憧れてるのは今も同じ…)
(だから違うんだ…私はあの夢を忘れたんじゃなくて、今はまた別の夢を見てる…)

以下略



38: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:37:32.77 ID:EUx0D+ZWo
<真姫のアパート>

ピンポーン ピポッピポッ ピンッポー ピポッピン…ポーン

ガチャ!!
以下略



39: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:38:47.39 ID:EUx0D+ZWo
真姫「で? なんで来たのよ、こんな突然に?」

にこ「そうね〜大事なユニット会議ってところかしらね」

真姫「ユニット会議〜? じゃあ前言ってたアレね?デモテープ録って送ろうって話し合いね?」
以下略



40: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:39:33.36 ID:EUx0D+ZWo
真姫「なんで諦めちゃうのよ!」

真姫「昔何度も言ってたじゃない! 『夢を追うのを諦めた時が矢澤にこの終わり』とかなんとか!」

真姫「終わってんじゃないの!今!この瞬間! だったらなんで生きてんのよ!人生も終えなさいよ!」
以下略



41: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:40:42.07 ID:EUx0D+ZWo
にこ「まずピアノ使わせて、1曲歌うわ」 パカッ

真姫「……イミワカンナイ」

にこ「いいから! これは決意の歌よ」
以下略



42: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:41:28.82 ID:EUx0D+ZWo
にこ「私がこれまで抱えていた夢はね、たぶん大きすぎて」

にこ「視界をすっぽり覆ってしまって私は何も見えてなかったんだと思う」

にこ「前に進んでいたつもりでも、前が見えないからずっとぐるぐる回って元の位置に戻ってきてた」
以下略



43: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:42:15.20 ID:EUx0D+ZWo

真姫「…もうぜんぜん意味わかんないけど、要するに」

真姫「前は”宇宙No.1アイドル”を目指す、とか言ってたけどそれは高望みだから」

以下略



44: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:42:57.89 ID:EUx0D+ZWo
にこ「まあ、今度はアンタの話に戻るけど」

にこ「真姫ちゃんの夢はさ、きっと大きすぎもせず小さすぎもしない」

にこ「届きそうで届かないところにあるの、だから諦められないのよ」
以下略



45: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:43:41.92 ID:EUx0D+ZWo
【喫茶店ハニーパイ】

にこ「マスター、お話があるんですけど」

店長「おっ? おおお、おいおいどうしたんだいきなり…! うわわわなんか緊張するな」
以下略



46: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:44:50.44 ID:EUx0D+ZWo
にこ「実は最近、ちょっと考え事をしてて」

にこ「それで考えついた答えなんですけど、私も将来、いつかお店をやってみたいなと思ったんです」

にこ「お客さんは少ないけど、だからこそ一人一人にしっかり幸せを届けられる、こんなお店を持ちたくなって」
以下略



47: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:45:52.53 ID:EUx0D+ZWo
店長「その”Honey Pie”って曲の歌詞を知ってる?」

店長「故郷イングランドからアメリカへ渡って一躍大女優になったハニーパイって女性がいて、彼女に対して昔の恋人が」

店長「僕はやっぱり君がいないとダメなんだ〜、故郷へ戻っておいでよ〜、って」
以下略



48: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:46:34.68 ID:EUx0D+ZWo
にこ「そもそもあの曲にそんな深い意味あるんですか? かなり軽い感じの小曲ですけど」

店長「ポールがどんな気持ちで書いたのかわかんないけど、意味は無いかもしれないね」

店長「でもでもちゃんとラインを読んだからこそ、曲の魅力が倍増して聞けるからね」
以下略



49: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:48:02.56 ID:EUx0D+ZWo
<居酒屋>


穂乃果「それじゃ〜! 凛ちゃんと花陽ちゃんの就職をお祝いして!!」

以下略



50: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:49:49.07 ID:EUx0D+ZWo
花陽「だってにこちゃんがね〜! 最終面接直前に!」

花陽『ミケランジェロ!!』ドッヤァァァァ

花陽「とかやるから! 私面接中に思い出し笑いでプルプルしちゃって!」
以下略



51: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:51:06.87 ID:EUx0D+ZWo
海未「卒業って…アイドルはかけがえのない夢だったのではないのですか…!?」

にこ「まあね、でもいろいろあんのよ」

真姫「そうそう、あのとき聞きそびれたけど、結局これからどうするの?」
以下略



52: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:52:38.88 ID:EUx0D+ZWo
にこ「路上ライブでの最大観客動員数は8人」

にこ「今日ここにいる皆と同じ人数だったわ」

にこ「だからたぶんこの規模が、私が幸せを届けてあげられる限界なのかもね!」
以下略



53: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:53:44.61 ID:EUx0D+ZWo
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以下略



54: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:55:25.29 ID:EUx0D+ZWo
カランコロン

にこ「いらっしゃいませ〜」


以下略



55: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:56:13.73 ID:EUx0D+ZWo
にこ(もう、何年経ったのかな…?)

にこ(誰かに笑顔を届けるアイドルの仕事に憧れたのは、いつの頃からだっけ…)

にこ(いつしか私も子供じゃなくなって、夢みる時代は過ぎ去りつつあって)
以下略



56: ◆hknSFK6o62[saga]
2017/02/11(土) 14:56:54.09 ID:EUx0D+ZWo
読んでいただいた方、ありがとうございました〜!


57:名無しNIPPER[sage]
2017/02/12(日) 07:04:33.15 ID:3fwXJr2UO

元ネタ知らんかったけど面白かったわ


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