過去ログ - 田中琴葉「私、お味噌汁なんだって」佐久間まゆ「えっ」
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22: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:36:30.81 ID:JDIJK2mS0
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 パカッと空いた炊飯器には、炊き立てのきらつやとしたお米が一杯。

 それをしゃもじでエイッてすくうと、スーツの上からエプロンをした、
以下略



23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:37:46.22 ID:JDIJK2mS0

「はっはっは! オレも美希のこと大好きだぞ!」

「ならミキは、その二倍はハニーのこと大好きなの!」

以下略



24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:38:36.63 ID:JDIJK2mS0

 ミキが不思議に思ってそう訊くと、ハニーは空いてるもう片方の手を、ミキに見えるようテーブルの下から移動させた。
 すると姿を現したその手には、ピカピカと光る銀色のお玉が握られていて……。

「米には、やっぱり味噌だよな!」
以下略



25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:39:51.13 ID:JDIJK2mS0

 急いで止めようとしたけれど、ハニーはワケの分からないことを呟きながら、
 何もない場所を虚ろな視線でぼおっと見上げ、おにぎりの山に味噌汁を注ぎ続けてた。

 ハッキリ言って異常だよ。
以下略



26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:40:45.60 ID:JDIJK2mS0

「やああぁぁっ! ミキの、ミキのおにぎりがぁーっ!!」

 ハッと、夢から覚めるのは一瞬だ。もがいた両手が宙を探り、寝起きの耳に聞こえて来るのは、深刻そうな話し声。

以下略



27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:41:38.52 ID:JDIJK2mS0

 ……だけど夢の中と言ったって、おにぎりは食べそこなっちゃうし、
 目覚め方も悪いしで気分もずーんと落ち込んでいたミキは、もう一度寝る気にもなれなくて、そのまま二人の話を聞いてたんだ。

 そうすると二人は、どーして琴葉が味噌汁なのかって話をした後、何だか妙な空気で固まっちゃって。
以下略



28: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:42:21.38 ID:JDIJK2mS0

「ねぇねぇそれより二人とも。ミキね、お腹空いちゃった! ……早く調理室に行って、何か食べる物作ろーよ」

 ソファーにコロンと転がったまま、ミキは二人を見上げるようにして訴える。するとまゆが困ったように首を傾げ。

以下略



29: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:44:22.17 ID:JDIJK2mS0

 ……無いって言い切れないトコは、プロデューサーの良い所であり悪いトコ。

 ミキだけに限ったことじゃないけれど、ちょっと咳き込んだり調子悪そうにしていたぐらいで、
 有無を言わせず病院に連れて行っちゃうような人だ。
以下略



30: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:45:54.59 ID:JDIJK2mS0

 美味しいお菓子を渡されてミキが大人しくなったことを確認すると、
 琴葉たちは味噌汁の話を切り上げて、今度は今後のスケジュールについて話し出した。

 ……そうして時間が経つこと十数分。
以下略



31: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:48:58.35 ID:JDIJK2mS0

「ちょ、ちょっと二人とも大丈夫!? 怪我とか、どこか傷めたりしてないよね!?」

 部屋の中に慌てた琴葉の声が響くと、弱々しいながらも可愛い声が「だ、大丈夫です……」とミキの下から聞こえて来た。

以下略



32: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/27(月) 18:49:59.90 ID:JDIJK2mS0
緒方智絵里
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とりあえずここまで。


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